2018年のスーパーGTシリーズも折り返しの第5戦に突入。今週末は富士スピードウェイを舞台にシリーズ最長となる500マイル(約800km)の距離でレースが行われる。
昨年までシリーズ最長レースは鈴鹿サーキットで行われた1000kmレースだったが、今年は富士スピードウェイでの500マイルレースで決勝は177周、およそ5時間近くに及ぶレースとなる。
得意の富士で上位狙う23号車NISMO GT-R。鈴木豊監督「エンジンを使い切るつもりで臨む」|スーパーGT第5戦富士500マイル
レース距離だけを見ると昨年までの1000kmから短くなっているのだが、その時と同様に700km以上の距離で争われるため、通常よりも多くのポイント(通称ボーナスポイント)が与えられることになる。
そのポイント割は以下の通りだ。
【2018スーパーGT第5戦富士で与えられるポイント】
1位:25ポイント
2位:18ポイント
3位:13ポイント
4位:10ポイント
5位:8ポイント
6位:6ポイント
7位:5ポイント
8位:4ポイント
9位:3ポイント
10位:2ポイント
ポールポジションボーナス:1ポイント
過去には、このボーナスポイントで一気に高得点を獲得しチャンピオン争いに名乗りをあげるチームも多く、これから徐々に激化するシリーズチャンピオン争いに向けて、GT500クラス、GT300クラスともに大きなカギを握るレースになりそうだ。
GT500クラスでは年間2基までと決められているエンジンの交換タイミングが鍵となるが、この第5戦では各陣営とも動向はバラバラ。レクサス勢は全車が2基目のエンジンを導入している模様だが、一方の日産勢は基本的に全車とも1基目のエンジンで戦う予定とのこと。ホンダ勢は“混在”しているそうで、2基目を使用するチームもあれば、今回まで1基目で戦うチームもあるようだ。
今回は灼熱のなかで500マイルと長丁場のレースとなる。それだけに、新しいエンジンを導入しているか否かも、レース展開を左右するポイントのひとつになるかもしれない。
またカーボンブレーキを使用するGT500クラスでは、約5時間に及ぶ500マイルレースでブレーキが最後まで保つのか、という懸念の声も事前に上がっていた。
昨年までは、今回より長い1000kmレースが行われていたが、ハードブレーキングの機会が少ない鈴鹿サーキットが舞台だったということもあり、ブレーキの磨耗に関してはそこまで問題にならなかった。しかし、ここ富士スピードウェイはTGRコーナーやダンロップコーナーのようにハードブレーキングのポイントが多く、ブレーキの消耗も激しいため、どこかでブレーキ交換の必要もあるのではないかという声もあった。
ただ、今週末サーキットに来ると、思ったほど心配している声はなく、最後までブレーキを交換せずに走り切れそうな雰囲気。しかし、例年以上に暑さが厳しいことが予想されるため、ブレーキへの負担も少なからず増す可能性がある。実際にどうなるかは最後まで目が離せない要素となりそうだ。
そして、GT500クラスとGT300クラス同様に言えるのが、暑さとの戦い。今年の日本列島は記録的な猛暑が続いており、搬入日の今日も富士スピードウェイは日中で35度に達し、湿度も非常に高く、蒸し暑い1日となった。各チームの関係者も「今年は暑い!」と口を揃えて話していた。
明日、明後日も気温30度を超える予報が出ており、ドライバーの体力面はもちろん、マシンにも少なからず負担がかかってきそうだ。
さらに今日はお昼過ぎにサーキット近くの御殿場市内でゲリラ豪雨が発生。直前まで雨雲レーダーにはなかった雲が発生し、それが雨をもたらした。もちろん、今週末も湿度が高いことが予想されており、同じようなことが決勝中に起こらないとも限らない。もし突然コンディションが変わるとなれば、レース展開にも大きく影響するだろう。
シリーズチャンピオンの行方を左右する重要な1戦となる今回の500マイルレース。不確定要素が多く、最後まで目が離せない展開が待ち受けていそうだ。
そして何より、現地に観戦に来るファンは熱中症対策を徹底していただきたい。
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