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スポーツ 2018.7.31

ヤマハの鈴鹿8耐4連覇を支えたエース中須賀。出走しない決勝レースで見せた存在感

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 7月29日に決勝レースが行われた2017-2018 FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第41回大会で、YAMAHA FACTORY RACING TEAM(中須賀克行、アレックス・ロウズ、マイケル・ファン・デル・マーク組)が4連覇を達成した。そこにあえて欠けていたものを挙げるとしたら、中須賀克行が決勝レースに出走しなかったことではないだろうか。しかしそれは、『欠けて』いた要素ではなかった。

 中須賀が出走しなかった理由は、土曜日のフリー走行での転倒による負傷だった。フリー走行が始まった直後、S字ひとつめで転倒の報が入る。サーキットビジョンに映し出されたのは、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームのエースライダー、中須賀だった。

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 中須賀はイン側のグラベルにうずくまり、すぐに起き上がることができなかった。鈴鹿サーキットにどよめきが起こったのは言うまでもない。セッション終盤にピットに戻った中須賀は数周の走行を行ったが、その後行われた、金曜日の公式予選トップ10チームによる計時予選には出走しなかった。

 少なくともここ数年の鈴鹿8耐を振り返っても、中須賀の転倒はなかなか想像できないことだった。速さと安定を兼ね備えた走りで、中須賀は2015年から2017年までの鈴鹿8耐でヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームを優勝に導いてきたのだ。

 ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの吉川和多留監督によると、中須賀の転倒は「遅いマシンにルートをはばまれたこと」が原因だったという。フリー走行終盤の走行も、身体のダメージを確認するものだった。

 迎えた決勝日、懸念された台風12号も過ぎ去り、天候、路面コンディションともに回復方向のなかで朝のウオームアップ走行が始まった。しかしこのセッションでは、中須賀が走行しないまま終了。

 中須賀は決勝レースを走るのか──。エース中須賀不在で、ライバルチームであるRed Bull Honda with日本郵便、Kawasaki Team GREENといかに戦うのか。ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの鈴鹿8耐4連覇に、黄色信号がともったように思われた。

 迎えた決勝レース、中須賀は出走することはなかった。しかし決勝レースの結果はご存知のとおり、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの4連覇。アレックス・ロウズとマイケル・ファン・デル・マークのふたりで走り切り、中盤に降り出した雨や、変化する路面コンディション、3回のセーフティカー介入など波乱の2018年鈴鹿8耐を制したのだ。

 決勝レース後、中須賀が語ったところによると、出走しないと決めたのは決勝日当日だったという。

「状況に応じて走りたいとはチームに言ってはいたのですが、早めに(出走するか否かを)決めないと(チームメイトの)ふたりにも迷惑がかかります。最終的には、チームに決断をしてもらいました」

 ライダーの大黒柱、中須賀を欠いてもなお、優勝を果たしたヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム。吉川監督は勝因について、中須賀の存在を挙げている。

「ミスなくしっかりと戦えたことが今大会の勝因ですが、レースを走れなかった中須賀選手が、しっかりとロウズ選手とファン・デル・マーク選手をサポートしていてくれたことがなによりの勝因です」

 中須賀はスタートを待つグリッド上で、スタートライダーとなった緊張からか顔をこわばらせるファン・デル・マークをうちわであおぐなどして、リラックスさせようとしていたように見えた。表彰台の真ん中にロウズとファン・デル・マークとともに上った中須賀が、ふたりに肩を抱かれるシーンもあった。

 ロウズは中須賀が出走しないと聞いたとき、「Shit(困ったな)」と言ったあとすぐに「僕たちはチームだから、大丈夫だ」と中須賀を励ましたという。レース後には中須賀が中心となってセットアップを進めたヤマハYZF-R1を絶賛し、「ナカスガは決勝を走らなかったけれど、今日の勝利は彼のおかげだ」と語った。

 2017年の鈴鹿8耐に続き、チームメイトとなった中須賀、ロウズ、ファン・デル・マーク。2018年の鈴鹿8耐は、この3人の絆と、耐久レースにおいて重要となるチーム力の勝利だと言えそうだ。

「乗れなかったのは非常に残念です。ここ(表彰台の頂点)に連れてきてくれたふたりに感謝しています」と語った中須賀。ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームが果たした鈴鹿8耐4連覇を、裏方として支えた。

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(AUTOSPORT web )

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