FIA F2第8戦ハンガロリンクのレース2が行われ、ダムスのアレクサンダー・アルボンが逆転で今シーズン3勝目を上げた。
このレース2は晴天の中、気温31度というコンディションでレースがスタート。路面温度も徐々に上昇し、レース中には50度まで上がった。
F2ハンガロリンク:レース1はデ・フリーズ優勝。牧野9位まで追い上げ
スタートでは最前列のアルテム・マルケロフ(ロシアン・タイム)とセルジオ・セッテ・カマラ(カーリン)の蹴り出しが悪く、3番手スタートのルカ・ギオット(カンポス・レーシング)がホールショットを奪い、4番手スタートのアレクサンダー・アルボン(ダムス)がギオットに続いた。
後方では混乱があり、3台のマシンが絡むインシデントが発生。ラルフ・ボシュング(MPモータースポーツ)とアレッシオ・ロランディ(トライデント)がリタイアとなった。この影響でVSC(バーチャルセーフティカー)となったが、すぐに解除された。9番手スタートの牧野任祐(ロシアン・タイム)もこの混乱で大きくポジションを落としていた。
リスタート後には上位勢の間で激しいバトルが繰り広げられ、セッテ・カマラやマルケロフ、ニック・デ・フリーズ(プルタミナ・プレマ・セオドール・レーシング)、ランド・ノリス(カーリン)、ジャック・エイトケン(ARTグランプリ)が集団を形成した。アントニオ・フォッコ(チャロウズ・レーシング・システム)もこの中に入っていたが、リスタートの瞬間に前を走るセッテ・カマラにぶつかり、フロントウイングを壊してしまった。フォッコはピットに戻りウイングを交換したが、今度はピットアウトの際にエンジンストールを起こしてしまい、コースに復帰した時には早くも周回遅れとなった。
フォッコとセッテ・カマラの接触についてはレース中に審議が行われたが、お咎めなしという裁定に。ただフォッコはピットレーンでのスピード違反により、5秒のタイムペナルティを科された。
4番手のマルケロフは前を走るセッテ・カマラを狙い、激しい3番手争いが続く。後方ではロベルト・メリ(MPモータースポーツ)がエイトケンをパスして7番手に浮上し、セッテ・カマラからメリまでがひとつの集団となった。
レースの折り返しを過ぎ、上位集団の中では5番手のデ・フリーズと6番手のノリスというマクラーレン育成同士の戦いが続く中、デ・フリーズは前を走るマルケロフに近づいた。デ・フリーズはマルケロフに仕掛けるもオーバーテイクとはならず、その隙にアウト側からノリスが一気に2台をパスして4番手に浮上した。さらに彼らの後ろを走っていたメリもデ・フリーズを追い抜いて6番手に。メリは勢いそのままに前を走るマルケロフの背後につき、ホームストレートでオーバーテイクを完了させた。
マルケロフはタイヤが厳しいのか、翌周にはデ・フリーズにもターン1で先行を許した。ポジションを守ろうするもワイドになってしまい、エイトケンや福住仁嶺(BWTアーデン)などにも抜かれて大きく順位を落とした。
終盤25周目、トップのギオットとの差を詰めたアルボンが、ターン1で接触しながらも先頭に浮上。トップに立ったアルボンは一気にギオットとの差を広げ、最終的に9秒以上の差をつけて今シーズン3勝目を飾った。2位がギオット、3位がセッテ・カマラという表彰台の顔ぶれに。4位にノリス、5位にメリが続いた。
8番手までポジションを上げた福住は、エイトケンをパスして7番手に浮上。チェッカー直前には6番手のデ・フリーズに迫り、横並びの状態でチェッカーを受けた。写真判定の結果、わずかに福住の方が速くスタート/フィニッシュラインを通過しており、今シーズンのベストリザルトとなる6位に入賞した。7位がデ・フリーズ、8位は最後尾から追い上げを見せたジョージ・ラッセル(ARTグランプリ)となった。牧野は12位だった。
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