FIA F2第8戦ハンガロリンクのレース1が行われ、プルタミナ・プレマ・セオドール・レーシングのニック・デ・フリーズが今シーズン2勝目、通算3勝目を挙げた。
直前に行われたF1の予選に引き続き、このF2でもスタート時に雨が降っていたため、フォーメーションラップ終了後にセーフティカー先導でレースがスタート。また4番グリッドのジョージ・ラッセル(ARTグランプリ)はクラッチにトラブルを抱えており、ピットレーンスタートとなった。
F2ハンガロリンク予選:セッテ・カマラ初ポール。福住仁嶺11番手
3周目の終わりにセーフティカーがピットに入り、各車がグリッドについて4周目にスタンディングスタートでレースが再開された。
先頭のセルジオ・セッテ・カマラ(カーリン)は一瞬加速が遅れたようにも見えたが、ターン1でホールショットを奪った。4番手スタートのデ・フリーズは蹴り出しが良く、一気に2番手に浮上した。
スタート直後から各所でポジション争いが繰り広げられ、コースアウトするマシンや接触するマシンが続出。そんな中、日本勢は福住仁嶺(BWTアーデン)は11番手から7番手に、牧野任祐(ロシアン・タイム)は最後尾から15番手にポジションを上げた。
上位ではランド・ノリス(カーリン)がアントニオ・フォッコ(チャロウズ・レーシング・システム)をパス。さらにジャック・エイトケン(ARTグランプリ)もオーバテイクし、ノリスは4番手に浮上した。エイトケンはペースが上がらないのか、フォッコにも先行を許した。
ノリスは勢いそのままにデ・フリーズをパスして2番手までポジションを上げ、ここからは3秒以上前を走るチームメイトのセッテ・カマラを追いかける展開となった。コース上では一部の箇所が乾き始め、ノリスはあっという間にセッテ・カマラをオーバーテイク。トップに浮上すると、ノリスは圧倒的な速さを見せてセッテ・カマラとのギャップを築いていった。
一方のセッテ・カマラはペースが上がらず、背後にはデ・フリーズとフォッコが迫る。セッテ・カマラも必死にポジションを守るが、ここではデ・フリーズが前に出た。フォッコもセッテ・カマラを追い抜き、そのままデ・フリーズを狙ったが、接触の末コースアウト。フォッコはデ・フリーズの前でコースに戻ってしまい、一度デ・フリーズにポジションを戻した。
レースの折り返しを迎える頃には、9番手までポジションを落としていたセッテ・カマラがピットに入り、ウエットタイヤからミディアムタイヤに交換。翌周にはノリスもピットストップを行い、同じくミディアム交換した。この辺りから徐々にピットストップを行うマシンが増え始め、19周目までには全車が交換を終えた。
他のマシンよりもタイヤ交換を遅らせた2番手のフォッコに対し、ピットアウト直後にセッテ・カマラが迫ったが止まりきれずにコースアウト。その直後、今度はタイヤが温まっていないフォッコも挙動を乱し、その隙にデ・フリーズとセッテ・カマラに先行を許した。まだドライタイヤでは厳しいのか、トップを走るノリスもコースアウトするシーンが見られた。
独走状態かと思われたノリスだったが、2番手のデ・フリーズがノリスよりも速いペースで追い上げた。ふたりの差は一時は12秒ほどにまで開いていたが、27周目にはデ・フリーズが背後に迫り、一気にオーバーテイク。ここでトップが入れ替わった。
レース後半にもポジション争いは続き、4番手にポジションを落としたフォッコ、エイトケン、アルボン、メリ、福住、ルカ・ギオット(カンポス・レーシング)までが集団となっていた。アルボンはエイトケンに仕掛けていくも止まりきれずにコースアウト。その隙をメリが狙うがアルボンも譲らず接触するシーンも。そこにギオット、福住、そして牧野が追いついた。
31周目には、ニコラス・ラティフィ(ダムス)がコース上で止まってしまいVSC(バーチャルセーフティカー)となったが、すぐに解除された。リスタート後もメリ、ギオット、福住、マルケロフの争いは続く。マルケロフは福住に仕掛け、33周目にオーバーテイクを完了させた。
先頭のデ・フリーズは2番手以下の15秒以上引き離し、最後は独走状態でレース1の優勝を飾り、今シーズン2勝目を飾った。ノリスはセッテ・カマラの猛追を受けるも、2番手のポジションを守りきった。
セッテ・カマラは、ターン1でノリスに仕掛けた際に止まりきれずにフォッコにも先行を許した。そのフォッコがノリスを狙った際に、セッテ・カマラが後ろからフォッコにぶつかってしまった。フォッコはスピンを喫し、セッテ・カマラが3位でチェッカーを受けたものの、10秒のタイムペナルティを科されて最終結果は7位に。4位でチェッカーを受けたフォッコの順位が繰り上がり、3位を獲得した。
4位以下エイトケン、アルボン、ギオット、セッテ・カマラ、マルケロフ、牧野、福住というトップ10となった。
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