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鈴鹿8耐2018プレビュー:ヤマハ4連覇なるか? ホンダ、カワサキ、スズキも意地を見せ、4メーカー激戦の予感

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鈴鹿8耐2018プレビュー:ヤマハ4連覇なるか? ホンダ、カワサキ、スズキも意地を見せ、4メーカー激戦の予感

 今年で41回目を迎える“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース。最近では海外で活躍する有力ライダーが次々と参戦し注目度も増しているが、今年もヤマハ、ホンダ、カワサキ、スズキの4メーカーによる激しいバトルが予想されている。

 ここ数年の鈴鹿8耐は、ヤマハが圧倒的な強さを見せており、ファクトリー体制を復活させた2015年から3年連続で総合優勝を飾っている。今年はYZF-R1の発売20周年を記念し、赤と白のカラーリングに変更。ロゴも初代のものを使用するなど、昨年までとは外観の印象が大きく変わったバイクとなっている。

ヤマハ最大の対抗馬はレッドブル+日本郵便カラーのHRC?

 参戦体制に大きな変更はなく、吉川和多留監督のもと、昨年の優勝メンバーである中須賀克行、アレックス・ローズ、マイケル・ファン・デル・マークの3人でヤマハの総合4連覇を目指す。今年も準備に関しては抜かりない様子で、7月上旬のテストでも好調な走りを見せた。今回も間違いなく優勝候補の筆頭となるだろう。

 しかし、今年は例年以上にライバルも力を入れてきている。ここ3年はヤマハに完敗し続けているホンダは、10年ぶりにワークス体制を復活。鈴鹿8耐に「Team HRC」の名前が帰ってきた。

 ライダーは昨年の全日本ロードレース選手権JSB1000クラスでシリーズチャンピオンを獲得した高橋巧に加え、今季MotoGP最高峰クラスにステップアップした中上貴晶が参戦。さらにパトリック・ジェイコブセンが第3ライダーとして加わる。高橋と中上は昨年もレース途中までYAMAHA FACTORY RACING TEAMに食らいつく走りをしていただけに、今年も対抗馬として早くも注目が集まっている。

 ヤマハとホンダがワークス体制を整えていることもあり、注目がその2チームに集まりがちだが、実は今年一番目が離せないのがカワサキのTeam GREENだ。

 JSB1000でも活躍する渡辺一馬に加え、過去2年Team GREENに2位表彰台をもたらしているレオン・ハスラムが今年も参戦。そして、ついにスーパーバイク世界選手権で3年連続チャンピオンに輝いているジョナサン・レイがチームに加入することになった。レイは鈴鹿8耐の経験があり、2012年にはF.C.C TSR Hondaで優勝も飾っている。カワサキに移籍以降はWSBKに専念しており鈴鹿8耐からは遠ざかっていたが、今年久しぶりに鈴鹿サーキットに帰ってくることが決定した。

 事前のテストでも、YAMAHA FACTORY RACING TEAMを脅かすようなタイムをマーク。同陣営もTeam GREENを早くも警戒している。

 カワサキは1993年のスコット・ラッセル/アーロン・スライト組以来、20年以上も勝利から遠ざかっているが、今年は優勝を狙いにいくには申し分のない体制。最後まで目が離せない存在となりそうだ。

 スズキ勢で注目なのは、やはり名門ヨシムラ。今年は津田拓也に加えて渡辺一樹がチームに加入。彼も鈴鹿8耐ではトップ争いをする速さを何度か見せているだけに、心強いメンバーとなりそうだ。これに加えて、昨年鈴鹿8耐を経験したシルバン・ギュントーリと、イギリスのスーパーバイクで活躍中のブラッドリー・レイを招集。この4人の中からコンディションの良い3人を選出して今週末の本戦に挑む。

 ここ数年は予選でヤマハ勢に近づく速さは見せつつも、決勝では不運なアクシデントなので上位争いから脱落するケースも少なくない。全てがうまくまとまれば、表彰台の中央に立てる可能性も、高まってきそうだ。

 そして、この鈴鹿8耐はFIM世界耐久選手権シリーズ(EWC)の2017-2018シーズン最終戦となり、このシリーズにフル参戦しているチームにとってはチャンピオンがかかった1戦となる。その王座獲得の可能性を残しているのがF.C.C TSR Honda France。4月には2輪のル・マン24時間レースを初制覇し、現在ランキング首位につけている。しかし10ポイントのランキング2位には世界耐久選手権では名門中の名門であるGMT94 YAMAHAがつけている。この強豪2チームによるチャンピオン争いも目が離せない。

 注目の“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第41回大会は、7月29日11時30分に決勝レースがスタート。19時30分にゴールを迎える予定だ。

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