今季からインディカーに新規参戦しているカーリンは、マクラーレンがシリーズへの復帰を決断した場合、人材確保が最大の問題となり、2019年には間に合わないかもしれないと考えている。
マクラーレンは、来季から2台体制でインディカーに復帰することを検討していると言われており、エンジンメーカーのホンダやシボレーとはすでに会談を行っているようだ。
マクラーレンのインディカー復帰はあるのか? 噂を肯定も否定もせず
一方カーリンは、2018年シーズンから新たにインディカーに参戦している。当初、9月を参戦判断の締め切りとしていたが、結局10月になってから参戦を決断。シーズン前半は遅れをとっていたものの、徐々に調子をあげ、トロントではチャーリー・キンボールが5位でフィニッシュした。
チーム代表のトレバー・カーリンは自身の経験上、マクラーレンが2019年シーズンにフル参戦するのは難しいと考えているようだ。
「もしマクラーレンのようなチームが、全く新しいチームを立ち上げようとするなら、4台分か5台分のマシンを買い、トラックや機材を調達し、人材を募集しようとしているはずだ」と、カーリンはmotorsport.comに語った。
「私の経験からしかコメントできないが、2017年の10月終わりから計画が進んでいた。これは、インディカーの新しいマシンパッケージのデリバリーと時期が一致する。だから我々は、クリスマスの後まで最初のマシンは手にできなかった。その1、2週間後には、テストが始まった。今年は新チームにとっては優しい1年だったかもしれないが、それでもまだ難しかった」
カーリンは、マクラーレンの資金力により時間の問題はある程度解決するかもしれないが、人材確保が最大の障害になると話した。
「彼らがまともな人材をどれだけ早く手に入れられるかにかかっている」
「まともな人材のうちほとんどは、いまも働いている。9月になってシーズンが終わるまでは、彼らを手に入れることはできない」
「言うまでもなく、膨大な予算があればかなり早く物事を進められる。だが、最終的には資金を使うだけではなく、適切な人材を獲得することが重要だ。マクラーレンのように、資金力があれば機材の購入は簡単だろうが、スタッフは別だ」
「(フェルナンド・アロンソがインディ500に参戦した時にアンドレッティ・オートスポートと提携した)パートナーシップは、既存のチームにマシンを置いているだけだ。それは基本的にはスポンサーであり、はるかに簡単だ。しかしマクラーレンは自分たちのチームを持ちたがっているように見える。だから彼らは、自分たちでそれをやる必要がある」
3度インディ500を制したジョニー・ラザフォードは、そのうちの2勝をマクラーレンのチームで達成している。インディ500の巨大優勝トロフィー、ボルグワーナー・トロフィーは昨年の日本に続きヨーロッパを周っているが、今週それがマクラーレンのテクノロジーセンターを訪れ、ラザフォードは1974年のインディ500優勝マシン、レストア済みのマクラーレンM16Cと共に出迎えた。
アロンソがインディ500に参戦するにあたり、アンバサダーを務めたラザフォードは、マクラーレンが2019年にインディカーフル参戦復帰を果たすには、始動が遅すぎるというカーリンの意見に同意した。
ラザフォードは「正直に言って、彼らが来年に参戦復帰するには遅すぎる。私は、彼らが2020年の参戦に向けて動くべきだと思う」とmotorsport.comに話した。
「私は正直、マクラーレンで何が起きているか、正確には分からない。彼らが復帰するという噂は聞いているが、それを確かめる方法はない」
彼は、シーズンフル参戦はインディ500へのスポット参戦と比べて、かなり多くの作業が必要となると語った。
「大きな違いがある。それには時間がかかる作業が必要だ。テストをする必要があるし、サーキットを知っている人物を雇う人物が必要だ。彼らを正しい方向にまとめる必要がある」
「答えを出す必要がある質問がたくさんあるんだ」
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