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F1イギリスGP決勝:ベッテルが大接戦を制して今季4勝目。ハミルトンは母国5連覇ならず悔しい2位

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F1イギリスGP決勝:ベッテルが大接戦を制して今季4勝目。ハミルトンは母国5連覇ならず悔しい2位

 F1第10戦イギリスGPの決勝が行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが今シーズン4勝目を飾った。ベッテルはこれで通算51勝目となる。

 土曜日のFP3でサスペンショントラブルにより大きなクラッシュを喫したブレンドン・ハートレー(トロロッソ)はピットレーンからのスタートに。またウイリアムズ2台もリヤウイングを交換したため、ピットレーンスタートとなった。

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 2番手のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は蹴り出しが良く、ホールショットを奪った。さらに4番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)もスタートを決めて2番手に浮上した。キミ・ライコネン(フェラーリ)も良いスタートを決めたが、ターン1では行き場を失う。そしてその直後、出遅れたルイス・ハミルトン(メルセデス)とターン3で接触してしまった。ライコネンは5番手でコースに復帰するも、ハミルトンは最後尾までポジションを落とした。

 なおライコネンは接触の責任を問われ、10秒のタイムペナルティを科された。

 このインシデントの煽りを受けたのか、ハースの2台はスタートで大きく順位を落としてしまう。ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンは接触もしており、審議対象となった。その後方でも混乱が生じ、ブレーキをロックさせたセルジオ・ペレス(フォースインディア)がマクラーレンと接触。そのままスピン状態でコース外に飛び出し、危うくピットレーンを出たばかりのウイリアムズ勢と接触してしまうところだった。

 最後尾までポジションを落としたハミルトンだが、早くも11周目には6番手まで追い上げて上位集団に追いついた。首位を走るベッテルはこの時点で2番手のボッタスと6秒近いギャップを築き、早くもレースをコントロールしていた。

 ライコネンは14周目にピットに入って10秒ペナルティを消化し、ミディアムタイヤに交換してコースへ復帰。さらにこの周、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)とペレスもピットストップを行った。

 上位では18周目にフェルスタッペンが、19周目にリカルドがそれぞれピットストップを行いミディアムタイヤに交換した。シャルル・ルクレール(ザウバー)も19周目にピットストップを行ったが、ホイールがしっかりはまっていなかったようで、ピットアウト直後にチームからマシンを止めるよう指示を受けた。

 先頭を走るベッテルは21周目にミディアムに交換し、ハミルトンの前でコースに復帰。この周にはピエール・ガスリー(トロロッソ)やニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)もピットストップを行う。ここでヒュルケンベルグは、先にタイヤ交換を行ったチームメイトのカルロス・サインツJr.と同様ハードタイヤに履き替えていた。

 メルセデス勢は、翌22周目にバルテリ・ボッタス(メルセデス)がピットストップを行い2番手でコースに復帰。ハミルトンは25周目の終わりにピットインし、6番手で隊列に戻った。ハミルトンは、ピットアウト直後から5番手のライコネンよりも早いペースで走り続ける。31周目にはリカルドが2度目のタイヤ交換を行ったため、これで労せずしてライコネンとハミルトンはひとつポジションを上げた。

 その直後、32周目にマーカス・エリクソン(ザウバー)がターン1でコースアウトしてしまった。エリクソンはDRSが開いたままターン1に進入し、バランスを崩して高速でウォールに突っ込んでしまった。彼は自力でマシンを降りたが、メディカルカーに収容された。

 エリクソンのマシンを撤去するために、ここで最初のSC(セーフティカー)が出動。上位ではベッテル、フェルスタッペン、ライコネンらが続々とピットインし、その一方でボッタスやハミルトンはステイアウトを選択。後方でもアロンソやサインツJr.を始め多くのマシンがピットストップを行っていた。

 38周目にレースが再開。5番手のライコネンが一度は前を走るフェルスタッペンをオーバーテイクするが、フェルスタッペンがポジションを奪い返した。そしてその後方では、サインツJr.とグロージャンがポジション争いの末に絡み合う形でターン9でコースアウト。39周目に再びSCが出動した。

 42周目にレース再開となり、残り11周のスプリントレースに。ベッテルは一瞬加速が遅れ、ハミルトンも少しワイドになってしまうが、上位の順位は変わらなかった。後方ではアロンソがマグヌッセンを、オコンがガスリーをそれぞれパスして順位が入れ替わった。

 4番手争いを繰り広げていたライコネンはフェルスタッペンをオーバーテイクし、ファステストラップをマークしながら今度はハミルトンを狙った。その後フェルスタッペンはスピンを喫し、トラブルがあったのか、自力でコース戻ることができずにコース脇にマシンを止めた。

 ベッテルはリスタート後からボッタスを狙うが、ボッタスも必死にポジションを守る。ベッテルはDRSを使用して一気にボッタスに近づくが、それでもボッタスも譲らない。しかし47周目、ベッテルが一瞬の隙をついてオーバーテイクを完了させた。

 その直後にはハミルトンもボッタスをパスし、さらにはライコネンもボッタスを追い抜いた。ボッタスはタイヤが厳しいのか、リカルドも背後に迫った。

 首位の座を取り戻したベッテルはファステストラップをマークする速さを見せて、後続を引き離しにかかった。ハミルトンはペース上げるが、ベッテルもそれに応じるかのようにペースを上げてみせた。

 結局ベッテルは最後までハミルトンを寄せ付けず、今シーズン4勝目を飾った。

 ハミルトンは母国グランプリ5連勝とはならなかったが、一時は最後尾までポジションを落とすも2位でフィニッシュ。そのハミルトンとの接触で10秒ペナルティを受けたライコネンが3位という表彰台の顔ぶれとなった。

 ボッタスはリカルドからポジションを守り抜き4位に。リカルドが5位、ハードタイヤで後続を抑え、最後は単独走行を続けたヒュルケンベルグが6位となった。

 2度目のSC以降は7番手以下の争いも僅差で、終盤は各車が1秒以内の差で争う超接近戦を繰り広げられ、7位がエステバン・オコン(フォースインディア)、8位がアロンソ、9位がマグヌッセン、そして10位にガスリーという結果となった。ただガスリーと11位のペレスは接触があり審議対象となっているため、結果が変わる可能性もある。

 11位のペレス以下はバンドーン、ストロール、シロトキンまでが完走。マシンを止めたフェルスタッペンは、15位完走扱いとなった。

 またピットレーンからスタートしたハートレーだが、一度コースへ出たものの、すぐにピットに戻り、わずか2周でリタイアとなった。

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