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スポーツ 2018.7.6

ダラーラ、新車SF19を解説「フロア側でダウンフォースを稼ぐデザインを採用し、オーバーテイク増加を目指した」|スーパーフォーミュラ

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 富士スピードウェイで行われたスーパーフォーミュラの新マシン「SF19」のシェイクダウンテストに、車両製作を担当したダラーラ・アウトモビリ社のファビオ・グリッパ氏が来日。マシンの詳細やデザイン時のポイントなどを語った。


 グリッパ氏によると、SF19の製作で遵守しなければならない2016年FIA安全基準を満たしつつもSF14のコンセプトだった「クイック・アンド・ライト」を継続させるべく、車体重量を意識したデザインを施したという。

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「今までの日本のシリーズと同様に“ピュアレーシング”を実現するべく、アグレシッブなレーシングカーをデザインした。その中でまずテーマにしたことが、“クルマを車重を少なくすること”、そして現在の“高い安全基準を満たすこと”だった」


「今の高い安全基準を満たすために、F1を含めて現在のフォーミュラカーは重量が上がる傾向にある。(SF19も、SF14と比較して重くなってもおかしくはないが)我々は重量を若干だが軽くすることができた。F1マシンと比べても約80kg軽いものに仕上がっている」

 また、2016年の安全基準を満たしながらもダウンフォースを確保するために、各部に渡って様々な工夫が施されたという。

「2016年のFIA安全基準にしたがって、フロントノーズは低くなった。これによりダウンフォースの確保にも影響した」

「ここで失われたダウンフォースを得るために、モノコックの位置を上げ、より細いデザインにした。この狭くなったモノコックのなかにサスペンション類などあらゆるメカニカルパーツを配置しなけらばならず、我々にとってもチャレンジングな作業になった」

「フロントウイングはF1のトレンドにもなっているU字型(後退角の付いた)のデザインにして、フラップも1枚増やした。これによりドラッグ量は変えずにダウンフォースを増加させることに成功した」

 またSF14からの大きな変更点としては、サイドポッド前に、「シャシーウイング」と呼ばれるエアロパーツが追加。これはサイドポッド内へ流れる空気の流れを整理するもので、幅が広くなったフロントタイヤへの対策という部分も兼ねているという。

 この他にも、U字型のフロントウイングに、ポッドウイング、リヤウイングを斜めの形状にするなど、F1のトレンドも多数取り入れられている

 またリヤウイング上部にはLMP1カーのようなLEDライトがつけられている。これは雨の時など視界が悪い時に視認性を高めることが目的となっているとグリッパ氏は説明した。

 今回のSF19でJRP(日本レースプロモーション)は、オーバーテイクの機会を増やすことを念頭においていたが、これに対してグリッパ氏は車体下のアンダーフロア部分でダウンフォースを多く発生させる形にして対応したという。

「追い抜きをやすくするために、ダウンフォースをどこから得るのか? という部分を重要視した。SF14はクルマの上の部分からダウンフォースを得ていたが、このSF19はクルマの下側(フロア部分)からダウンフォースをたくさん得ている」

「前のマシンの背後に近づいた時に、空力バランスの変化が起きないようなクルマ作りを心がけた。アンダーステアやオーバーステアが異常に出てしまうとドライバーは不安に感じる。それをなくすようなデザインにすることに集中した」

 また、ヨコハマタイヤのリクエストにより、フロントタイヤの幅も今年の仕様より広くなっている。これによりドラッグ(空気抵抗)増なども懸念されるが、グリッパ氏によるとそういった対策もしっかり施されたデザインに仕上がっているという。

「シリーズパートナーであるヨコハマタイヤから希望があり、パフォーマンスやグリップのことを考えてフロントタイヤをワイドにしようということになりました。そこで我々は(タイヤのワイド化で)発生するドラッグやダウンフォース減少といった部分を補うためために、アンダーフロア横にフィンをつけて調整した」

 一方、このフロントタイヤのワイド化を提案したヨコハマタイヤ側も「オーバーテイクを演出するという点からも、クルマの俊敏性や旋回性を向上させるという部分でフロントタイヤのワイド化は非常に有効だと思い、我々から提案させていただきました」と、オーバーテイク増加を狙っての変更だと説明した。

 こうした細かな工夫が積み重なり、最近のF1でも見られる空力パーツが細かく作り込まれていた外観が非常に印象的だった。

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(motorsport.com 日本版 吉田知弘)

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