マクラーレン・レーシングのCEOザック・ブラウンが、チームの新体制のなかで新たなポジションに就いた3人の役割について説明した。
4日、マクラーレンはレーシングディレクターであるエリック・ブーリエのの辞職を発表した。さらにブラウンは、チームは現在、パフォーマンスに関し大きな問題を抱えており、それを解決するにはより迅速に意思決定ができる組織に変える必要があるとして、新人事について明らかにした。
「マクラーレンのパフォーマンス不足は深刻」組織再編に踏み切ったCEOブラウンが認める
マクラーレン・レーシングのCOO、サイモン・ロバーツが製造、エンジニアリング、ロジスティクスの監督を行い、アンドレア・ステラがパフォーマンスディレクターとして、トラックサイドオペレーションの責任を担う。また、今年5月に非公式コンサルタントとしてマクラーレンと契約したジル・ド・フェランはスポーティングディレクターのポジションに就くことが決まった。
「3人は我々が勝てる状態に戻るための取り組みにおいて責任を担っていく。ただ、これ(今回発表された組織変更)は始まりに過ぎない」とブラウンはSky Sportsに対して語った。
「アンドレアはチームが週末を最適な状態で過ごすための取り組みを担当する」
「彼はレースウイークエンドにレースカーの力を最大限に引き出すため、他を統率して取り組む」
「サイモンは、テクニカルチームをリードしていく。私の直属で、速いレースカーを作ることについての責任を担う」
「ジルはチームとドライバーのパフォーマンスを最大限に引き出すためのスポーツ面の事柄に対応する」
「数カ月前にジルと契約した。我々のドライバーとエンジニアの力をめいっぱい引き出すために、彼のスポーツにおける経験は非常に役立つと考えたからだ」
「だが当時はこの(スポーティングディレクターという)役割に就いてもらう予定ではなかった」
50歳、ブラジル出身のド・フェランはCARTシリーズで2000年、2001年と2度タイトルを獲得、2003年にはインディ500で優勝した、元ドライバー。F1ではBAR・ホンダ、ホンダ・レーシングでスポーティングディレクターを務めた経験がある。
昨年フェルナンド・アロンソがインディ500に初挑戦した際にはコーチとしてアロンソを支えた。
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