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スポーツ 2018.7.5

優先順位は「追い抜き」「最高速度」「ラップタイム」。SUPER FORMULAの新型車両「SF19」がシェイクダウン

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7月4日、富士スピードウェイで2019年以降のSUPER FORMULAに導入される新型車両「SF19」のシェイクダウンが行われました。

ドライバーはDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの野尻智紀選手が担当。

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時折強い雨の降る中、ホンダ製NREエンジンを搭載したSF19は、午前中20周・午後33周を走行しました。

SF19は現行車種SF14と同様、イタリアのダラーラアウトモビリ社が設計・制作を担当。SF14のコンセプトである「Quick & Light」を継承しつつ、安全基準をFIA2009年レベルからFIA2016年レベルへとアップデート。さらに空力を見直すことで、オーバーテイクしやすいマシンへと進化を遂げました。

ダラーラはハースF1マシンを製造する会社。そのためか、各所にF1の最新空力トレンドが散りばめられています。

まずドラッグ低減のため、全体的にボディの幅はシェイプされ、かなり細身な形状へと変更。

またグリップレベルを上げてオーバーテイクしやすいよう、フロントタイヤの幅を1cm広げています。これはタイヤサプライヤーである横浜ゴムからの提案とのことです。

仔細に見ると、フロントウイング先端はF1と同じU字型に湾曲しているほか、SF14では2枚だったフラップが、小型化されつつも3枚へと増加し、ドラッグを減らしつつダウンフォース量を増やしています。

フロントウイングの翼端板にはカモメ・ウイングと呼ばれるミニウイングを搭載するのも現在のトレンドです。

フロントサイドポッド前にはSF14には無かった大きなポッドウイングを備えられています。

ノーズ下のフロアフロントの両サイドにはトンネルが設置され、積極的にボディ下に空気を流すことで、リアディフューザーから大きなダウンフォースを得ることができます。これにより、先行するマシンの後ろについてもダウンフォースレベルが大きく変化しないそうです。

ウイングの翼端板には、FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦するLMP1マシンのようなLEDリアランプを搭載し、雨のレースでの視認性を上げる工夫がなされました。

午前と午後のセッションの合間に行われた記者会見で日本レースプロモーションの倉下明社長は、「2年前、初めてダラーラを訪れた時『貴方は何が欲しいのか?』と尋ねられた際、追い抜き、最高速度、ラップタイムの順でお願いします、と伝えました。それから年月が経ち、今日に至ったことを嬉しく思いますし、より白熱したレースになることを期待しています。来年4月にSF19がサーキットに勢揃いすることを楽しみにしています。」と既に来シーズンが待ち遠しい様子。

またダラーラアウトモビリ社SF19プロジェクトリーダーのファビオ・グリッパ氏は「SF19を作るにあたり、ピュアレーシング、アグレッシブを表現できるようにデザインしました。現在のフォーミュラカーは、安全基準を達成するために大きく重くなる傾向ですが、SF19では安全規格をクリアしつつ、F1に比べて80kg軽い車体重量を達成しました。ダウンフォースのレベルは、F1に近いレベルに達していると思います」と挨拶をしました。

今後はヘイローを装着するかどうかなどの検討をしつつ、テストを重ねていく予定とのこと。7月7日と8日に開催されるSUPER FORMULA第4戦富士では、車両を展示するほか、8日にはピットウォーク中に野尻智紀選手がデモランを行う予定とのこと。

また、7月31日と8月1日の2日間、富士スピードウェイで2回目のメーカーテストが実施され、この時はトヨタ製NREエンジン搭載車両も走行する予定。見学可能とのことですので、チェックしてみてはいかがでしょうか。

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(clicccar 栗原祥光)

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