オーストリアGPで4-5位に入賞したのは、ハースF1チームだった。トップチームのうち3台がリタイアしたことにも助けられての上位入賞だったが、今季のハースの躍進ぶりは著しい。
開幕戦オーストラリアGPでもハースは、やはり一時4-5位を走るなど速さを見せたハース。この時はピットストップ時のタイヤ装着トラブルがありリタイアに終わったものの、今季ここまでに49ポイントを獲得し、コンストラクターズランキング5位につけている。
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その活躍の陰には、ひとりの日本人の存在があった。タイヤ担当エンジニアの富塚裕である。ハースの日本人スタッフと言えば、チーフ・エンジニアの小松礼雄の存在が有名であるが、今季からは富塚もチームに加わり、その躍進の一翼を担っている。
「明らかに、今年はより一貫して働く良いクルマがある。この面では、空力面が大きな強みになっている。でも最も大きなことのひとつは、タイヤ担当エンジニアが加わったことだ。それはトミさん(富塚裕)だ」
今季ここまで37ポイントを獲得している、ケビン・マグヌッセンはそう語った。
「それだけが原因じゃないけどね。でも、最も大きいことのひとつだった。トミさんがチームに加わったことは、本当に大きなことだった」
「タイヤを理解し、そしてそれをただ管理するだけで、今年はずっと良くなった。一貫性を高めてくれたんだ。ペース自体が上がったというよりも、一貫性が上がった」
「僕らが今年改善した主なことは、この一貫性だった」
チーム代表のギュンター・シュタイナーは、富塚の経歴を紹介する。
「彼は日本からやってきた。彼は長いこと、ブリヂストンで働いていたんだ。しかし、彼はキャリアの転換を希望していた。そして我々のチームに加わったんだ」
そう語るシュタイナーは、富塚の能力を賞賛する。
「彼がその全てをやってのけたと思う。遡れば、彼はブリヂストン時代にF1に関わっていた。彼には経験があるんだ」
「それは、我々に欠けていたことなのだと思う。彼はただ、20年以上に及ぶタイヤに関する経験をチームにもたらしただけだ。彼はタイヤを見て、そこで見たことを理解する。彼は冷たすぎるとか、温まり過ぎているということを理解する。それはチームメンバーにとって大きな参考となる」
「我々には、数学的なモデリングやその他のことを駆使する、素晴らしいタイヤエンジニアがいた。しかし彼らは、真の意味でのタイヤエンジニアではなかったんだ。優れたエンジニアだが、タイヤを作ったことはない」
「あるエンジニアは、非常に優れた数学的手腕を持ち、シミュレーションやその他のことを駆使して、データを収集していた。しかしタイヤを見たり、そこで見た表面から、タイヤがどう働いたのかを理解するという経験がなかった。でも富塚にはそれができるんだ」
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