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スポーツ 2018.7.4

F1 Topic:オーストリアGPでタイヤにブリスターが発生した3つの要因と、事前に対策していたフェラーリ

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 今年のオーストリアGPでは、多くのドライバーがタイヤにブリスターを発生させるというトラブルに見舞われた。その理由はいくつか考えられる。 

 ひとつは日曜日のコンディション。気温は金曜日の午後の21℃、土曜日の予選の25℃とほとんど変わらない23℃だったが、金曜日と土曜日が曇りだったのに対して、日曜日は晴れ。そのため、路面温度が大きく上昇した。金曜日の路面温度は最高でも26℃、土曜日は少し上がったものの34℃だったにも関わらず、レーススタート直前の段階で48℃もあったのだ。

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 あるレース関係者は、「日曜日に天気が良くなるという予報はわかっていたが、こんなに(路面温度が)高くなるとは、だれも予想していなかったのではないか。金曜日から15~17℃以上、路面温度が高くなり、対応が難しかった」と振り返る。

 もうひとつの理由は、金曜日にソフトタイヤでのロングランがしっかりと行えなかったことだ。ただし、それは可能だったことが不可能になったわけではなく、想定内のことだった。71周で争われるオーストリアGPは1ストップが予想されていた。3種類持ち込まれたコンパウンドの中でソフトが使用されることは確実で、しかも少なくとも40周から50周は使用される予定だった。

 だが、それだけの周回をフリー走行で試す時間はない。金曜日のフリー走行2回目で最も多くの周回をソフトタイヤで走らせたのはマックス・フェルスタッペン(28周)だった。つまり、どのチームも28周目以降のタイヤの状態は過去のデータを参考にして『読む』しかなかった。

 3つ目の要因は、ソフトタイヤへの過信だった。チーム創設以来、最高のレース結果を残したハースの小松礼雄チーフレースエンジニアは、次のように分析する。

「ソフトが熱に対しては、一番持つんです。暑いコンディションでもソフトは安定して走ることができるから、プッシュできる」

 つまり、その過信が、ブリスターを発生させる遠因となった可能性がある。

 ただし、そんな中でまったくといっていいほど、タイヤトラブルに見舞われなかったチームがある。それはフェラーリだ。

 3位のベッテルは「ソフトタイヤで長いスティントを走ったけど、タイヤは問題なかった」と語り、2位のライコネンも「スティントの始まりで少しグリップ不足に苦しんだけど、その後は改善して、いい状態でレースができた」と満足していた。

 これはフェラーリの車体がタイヤに優しいというよりも、日曜日の状況をかなり考慮したセットアップをしていたのではないか。というのも、フェラーリだけがトップ3チームでQ2にウルトラソフトでベストタイムをマーク。日曜日のレースではソフトタイヤによる超ロングスティントを事前に計画していたと考えられるからだ。つまり、Q2でスーパーソフトを選択していたメルセデスやレッドブルよりも、タイヤに優しいセッティングを施していた可能性が高い。

 このような状況で行われたオーストリアGP決勝レースでは、もうひとつ興味深いことが起きた。それは入賞したトップ10のうち5人のドライバーが所属するチームに、元ブリヂストンのエンジニアがいたことだ。8位のフェルナンド・アロンソがいるマクラーレンには今井弘(チーフレースエンジニア)、6位と7位を獲得したフォース・インディアには松崎淳(タイヤ&ビークルサイエンス部門シニアエンジニア)、そして4位と5位を獲得したハースには、今年から富塚裕がタイヤエンジニアとして加入していた。

 この日の結果すべてが、彼らによるものというわけではないが、タイヤに熟知したスタッフがいたこの3チームがすべてポイントを獲得したという事実もまた、単なる偶然ではないだろう。

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(AUTOSPORT web )

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