メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、オーストリアGPの決勝レース中にルイス・ハミルトンへ戦略ミスを謝罪したストラテジストのジェームス・ボウルズの肩を持ち、「大勢の前でミスを認めるというのは勇気のいることだ」と述べた。
決勝レースではバルテリ・ボッタス(メルセデス)がトラブルによりマシンを止めたため、VSCが導入された。この時ハミルトンは、上位を走るドライバーの中で唯一ピットストップを行わなかった。つまり、このタイミングでピットストップを行ったドライバーは通常よりも少ないロスでコースに復帰することができたが、ハミルトンはそれができなかったのだ。
メルセデス、ハミルトンの戦略ミスを認める「難しく考えすぎていた」
彼のレースエンジニアであるピーター・ボニントンは、このロスを取り返すためにはコース上で8秒稼ぐ必要があると伝えた。またこの直後に、ボウルズはハミルトンに直接戦略ミスを謝罪し、「できる限りのことを教えてくれ」、「我々は君を信頼しているし、信じている」と伝え彼を励ました。
このVSC導入や、今シーズンの戦略についてウルフに尋ねると、メルセデスは完全にボウルズを信頼していると主張し、テレビで放送されるチームラジオにおいて自分のミスを認めるのは”勇気”がいることだと彼は話した。
「何かを変える必要はない」
「なぜミスが起きたのかを理解し、状況を振り返って分析することが最も重要なことだ」
「もう一度ミスを繰り返すとは考えていない。あの時の状況は非常に複雑であったし、我々は6台の中で争っていて厳しい状況だった」
「私としては、ジェームスはベストなストラテジストだ。可能な限りベストな結果を出すために、何百万人もの前で『あれは私のミスだった。君はまだこのマシンでレースができる』と言うには勇気が必要だ」
またウルフは、ボウルズが無線で話したことや、ピットウォールで間違った決断をしたと認めることは、ハミルトンを励ますためのひとつの方法だったと明かした。
「ルイスにとって、楽にレースをリードしていたのに4位に下がったというのは、本当に辛い瞬間だった」
「だが我々は、これで全てが終わったとは思っていなかった。可能な限り最大限のポイントを取り戻したかった。あの時は我々のミスについて皆が痛みを感じていた」
「ジェームスが無線で話すというのは、我々の考えによるものだ。これを片付けるため、そしてチームが誤ったことをしてしまい、それが自分たちのミスであると完全に認識していると彼(ハミルトン)に伝えるために、我々はミスをしたと話した」
「彼のパフォーマンスには何が影響するのかということを考え、『どのようにしてこういうことが起きたのか?』という考えのループから抜け出すことを手助けしようとしていた。ミスを認めることで、そのスパイラルから抜け出すことがより容易になる」
彼は、イギリスに戻った後で行われたチームのデブリーフィングにおいて、ハミルトンがポジティブな態度であったことを称賛した。
「我々は慣習に従い、すぐにデブリーフィングを開いた。彼もラジオで参加し、『ブリックスワースとブラックリーでどれくらい多くの人が聞いているのかわからないけど、僕は最後にレースをリタイアしたときのことを思い出せない』と言った」
ハミルトンは、続けて次のように話したという。
「このチームは、過去数年間にわたって最高の信頼性があった。今回のレースでも間違いなく僕らには最速のマシンがあった。僕がこれまでドライブしてきたチームの中でもベストなチームだ」
「だから僕たちはここからリカバーする必要がある。強くなって戻ってこれると信じている」
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マツダのETC取り付け位置に唖然……色々あってフツーの場所なったけど戻した方がよくね??
併走するクルマへの目潰しでしかないのにナゼやる? 斜め後ろに「白色ライト」を点灯して走行するトラックは法令違反だった!!
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