フェラーリのキミ・ライコネンは、オーストリアGPの決勝レースを3番グリッドからスタート。抜群の蹴り出しを決め、メルセデス勢2台の間に割って入り、一気に首位を奪おうとした。
しかしターン1はルイス・ハミルトン(メルセデス)に次ぐ2番手でクリア。その後すぐに勢いよく上位に進出してきたバルテリ・ボッタス(メルセデス)に抜かれて3番手、その後ターン7でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にも抜かれ、1周目に4番手まで落ちた。
「レッドブルが僕のリヤにぶつかってきた」
ライコネンは無線でそう訴え、スチュワードに訴えたが、結局ペナルティの対象となることはなかった。
またライコネンも、フェルスタッペンの動きについて「十分に公正」だったとレース後に認めた。
「1周目には、確かにたくさんのことが起こった。僕は少しコースをはみ出し、走行ラインを逸れてしまった。そしてターン7ではマックスが非常に近づいた」
そうライコネンが思い出した。
「僕の目の前のクルマ(ボッタス)が少し邪魔になった。そして彼(フェルスタッペン)がインに入ってきたので、僕はアウト側に行った」
「僕はまたコースを少しはみ出した。なぜなら僕らは少し接触し、僕はポジションを失ってしまったんだ」
「あのようなコーナーでは、戦ったりすることは普通はない。もしやってみると、横に並んで走るのは簡単ではない」
「それは時々起きることだ。僕にとっては理想的ではなかったが、十分にフェアな動きだった」
フェルスタッペンも、自身の立場から、1周目の出来事を振り返った。
「難しいレースだったけど、良いレースだった」
そうフェルスタッペンは語った。
「キミはこの状況を対処するのに、十分な経験がある」
「僕らは少し接触したけど、このスポーツにとっては良いことだったと思う」
フェルスタッペンは、先行するメルセデス勢2台がリタイアしたことで、オーストリアGPの勝利を手にした。そのためにも、1周目にライコネンを交わしたのは非常に有効だった。レース後半、フェルスタッペンはブリスターができたタイヤで苦しんでいたが、ライコネンをわずか1.5秒抑えてトップチェッカーを受けたのだ
もう数周あれば、勝てた可能性があったと思うかどうかと尋ねられたライコネンは、次のように語った。
「確かにその可能性はあった。でも、レースではあれしか周回数がない。『タラレバ』を言うのは、いつも簡単だ」
「基本的には、僕らには今回良いスピードがあった。特に終盤にはね。第2スティントの前半は、とても難しいかった。でも一度タイヤが働き始めたら、その後は良かった」
「確かに勝てなかったのは残念だ。多くのポイントを獲るのは、チームにとって素晴らしいことだ。チャンピオンシップで争うライバル(メルセデス)に勝つためにもね。彼らにとって今日は、かなりひどい1日だった」
「ある側面では良かったけど、僕らは明らかに勝ちたかった。僕らは終盤、そのための速さを持っていた。でも、勝つことはできなかったんだ」
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