今シーズン、ここまで苦戦の続いているマクラーレンについて、ハース、フォースインディア、そしてパワーユニット供給を行うルノーのドライバーらは”驚いている”と明かした。
マクラーレンは力強い結果を期待してシーズンのスタートを切った。しかし彼らには予選ペースが不足しており、またパフォーマンスや信頼性の問題が原因でここ3戦ポイントを獲得できていない。
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前戦フランスGPではフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンが揃って予選Q1で敗退し、今シーズンの中でも最悪の週末を過ごした。
現在コンストラクターズランキングでは40ポイントを獲得し、5位につけているマクラーレン。ランキング4位のルノー、6位以下のフォースインディアやハースは、彼らがこれほどまで苦戦することを予想していなかったと言う。
元マクラーレンのドライバーであるケビン・マグヌッセン(現ハース)は、ハースの結果を”誇り”に思うと話した。マグヌッセンはここまで5位が1回、6位が2回という結果を残しており、「(マクラーレンの状況には)とても驚いている」と認めた。
「僕が(マクラーレンに)来た時、素晴らしくて、大きくて、美しいチームであるということは明らかだった。だからもちろん残念だ」
「彼らと競争できることや、時には彼らを倒せることに僕らは満足している。でもここ(中団)は彼らがいるべき場所ではない」
今シーズンより、マクラーレンはルノーからパワーユニットの供給を受けている。ルノーは自身のワークスチームの改善のためにも、ベンチマークとしてチャンピオンシップを獲得した経験のある複数のチームへのパワーユニット供給を狙っていた。
しかし、ルノーの今季マシン『R.S.18』はマクラーレンよりも優れたパフォーマンスを発揮し、コンストラクターズランキングでもマクラーレンを22ポイント上回り4位につけている(フランスGP終了時点)。
ルノーのニコ・ヒュルケンベルグは、マクラーレンの”浮き沈み”に少々驚いていると話した。
「予選では、彼ら(マクラーレン)は日曜日ほど強くはない」
「フランスでは決勝レースでもっと競争力を持っていると予想していた。だけど実際はそうではなかった」
「今年、彼らは僕らが思っていたほど強くないようだ」
マクラーレンはスペインで大型の空力アップデートを投入した。彼らはそこで今季初めて予選Q3進出を果たしたが、それ以降は大きなアップグレードもない。
カルロス・サインツJr.(ルノー)は、「彼らはバルセロナで力強い週末を過ごしたが、その後の状況に僕らは驚いている」と語った。
「F1では、突然小さな問題を見つけて、後退することがある。その時はもう一度目を覚まさなければならない」
「奇妙なことだけど、常にこういうことが起こっている」
コンストラクターズランキングではマクラーレンとルノーの差が広がる一方で、マクラーレンの背後にはフォースインディアとハースが近づいてきている。
マクラーレンがモナコ、カナダ、フランスでポイントを逃している間に、フォースインディアは10ポイント獲得し、その差は12ポイントまで縮まった。ただエステバン・オコン(フォースインディア)は、サインツJr.の警告はマクラーレンを脅威ではないと考えているのではないと主張した。
マクラーレンがフランスで競争力を発揮できなかったことについて驚いているのかと訊かれたオコンは、「正直に言えば、イエスだ」と答えた。
「でもマクラーレンを過小評価することはできない。彼らは戻ってくると思っている」
オーストリアGP開幕前の木曜日、アロンソはフランスGPは見た目ほど悪くなかったとレース後の意見を繰り返し主張し、チームを擁護した。
「最初のスティントのペースはサインツJr.はマグヌッセンと非常に近かった。だが土曜日は間違いなくそうではなかったし、彼らよりも1.5秒後方を走っていた。だから日曜日には大きく改善できたということだ」
「結果だけを見れば、僕らはQ1で敗退した。すると、”マクラーレンを非難しよう”となる。そして日曜日にはポイントを逃した。そこでまた”マクラーレンはとてもひどい状況だ”となるんだ」
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