モンスターエナジーNASCARカップは6月24日、カリフォルニア州ソノマのソノマ・レースウェイで第16戦が行われ、マーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)がシーズン3勝目を挙げた。
第15戦から1週間のブレイクを挟んだNASCAR。第16戦はシーズンに2戦だけ組み込まれているロードコースが舞台となった。決勝レースは25周、25周、60周の3ステージ、合計110周で争われた。
NASCAR第15戦:雨天短縮の決勝レースはフォードが制圧。トヨタのブッシュが最後尾から4位入賞
2番手からスタートしたトゥルーエクスJr.は3周目にはトップに浮上して、レースをリードしていく。
このステージ1の25周という周回数は給油なしで走りきれる距離だが、ハイパワーなNASCARではタイヤの摩耗が早く、ステージ終盤に向かうにつれて多くのドライバーが次々とタイヤを履き替えるべくピットイン。トゥルーエクスJr.も耐えきれずピットへ戻り、11番手でチェッカーを受けた。
このステージ1を制したのはAJ.アルメンディンガー(シボレー・カマロZL1)。ステージ2位にはブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)、3位にジミー・ジョンソン(シボレー・カマロZL1)が続いた。
ステージ1終盤でピットインしたドライバーたちは各ステージ間に設けられるコーションでピットに向かわずに済むため、ステージ2を上位からスタートできる。そのためステージ2はふたたびトゥルーエクスJr.が先導する形となった。
しかし、トゥルーエクスJr.はステージ2終盤に再度、ピットへ向かったため、ステージ2制覇はならず。ステイアウトしたデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)がトップチェッカーを受けた。
迎えた60周のステージ3は、20周ごとに分割する2ピット3スティント作戦を採るチームが多く、71周目にハムリン、72周目にはカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)がピットへ向かった。
73周目にはトップを追いかけていたトゥルーエクスJr.にピットインを指示する無線が飛ぶと、トップを走っていたハービックのクルーがこれに反応。ポジションを守るために同時ピットを行うべく、マシンをピットへ呼び戻した。
この動きを受けて、トゥルーエクスJr.陣営は急きょピットインをキャンセル。ピットインしたハービックを交わしてトップに浮上すると、81周目までピットを引っ張る1ピット作戦を敢行する。
上位陣はすべて2ピット作戦を採っていたため、全車が2度目の作業を終えた92周目にはトゥルーエクスJr.がトップに再浮上。ライバルより古いタイヤを履いての走行だっが、23.826秒という圧倒的なマージンをもとに危なげない走りでチェッカー。最終的に10秒のリードをもって、今季3勝目を挙げた。
「ただただイエローコーションが出ないことを祈るばかりだった」とトゥルーエクスJr.。
「1ピットしかしないことにしたから、あとはコース上でのバトルだった。コーションが出ないよう願っていたし、ミスをしないように注意を払っていたよ」
2位はハービックが獲得、3位はクリント・ボウヤー(フォード・フュージョン)が獲得している。
モンスターエナジーNASCARカップ第17戦は7月1日、イリノイ州ジョリエットのシカゴランド・スピードウェイで行われる。
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