マクラーレンはまたもタブロイド紙から槍玉に挙げられている。スタッフが不満を募らせていると報じられているのだ。
先週末の報道によると、スタッフがチームの首脳陣に対して反旗を翻しており、多くの者が元チーム代表のマーティン・ウィットマーシュの復帰を求めているという。
アロンソ「マシン改善のため、実験的なものを含めたくさんのテストに取り組んだ」:F1フランスGP金曜
金曜のDaily Mailは、スタッフたちは”ボーナス”としてキャドバリー社のフレッド・チョコレートバーを与えられたことに憤慨していると報じている。
しかしマクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエはこの報道を退け、最近大して重要ではないことで騒がれていると述べた。
「今日の報道には”チョコレート”についての記事がいくつかあったが、読んでいてまあまあ面白いものだった」とブーリエは語った。
「これは不満のある一部の人々に関する問題だと考えている。不満を抱えたスタッフはいるかもしれない。だがどのような組織でも、賛成する者と反対する者がいるものだ」
「そうしたスタッフの何が問題なのか我々には分からない。裏でこそこそ話をするよりも、我々のところへ来て何が問題なのか話し合おうと働きかけている」
「我々は800人のスタッフを抱えているが、従業員やエンジニアリングスタッフから多くの支援を得ている」
「実際、ある意味でこれは我々にとって良いことかもしれない。なぜなら多くのフィードバックを、つまり良いフィードバックを得ているからだ。これは冗談だろうという大量のEメールを我々は受け取っているのだ!」
しかしながらDaily Mailはブーリエに対し「批判的な報道が続いているのだから、チームから辞任すべき時ではないか」とまで尋ねている。
「私が辞任することはない」と彼は記者に語った。
「そうした質問についてだが、いくつか記事が書かれていること知っている。私はF1も含めてこれまで所属したすべてのチームをレースやチャンピオンシップで勝たせてきた。この事を私から取り去ることはできない」
しかし現在のマクラーレンのマシンが、チームの期待通りのパフォーマンスを発揮できていないことは、否定しようがない問題となっている。
マクラーレンはパフォーマンスの欠如を、3年にわたってパートナーシップを結んでいたホンダのせいにしてきた。しかし今年からは、彼らが計画がうまくいかない時に隠れる場所はもうどこにもない。先日のフランスGPでもチームは予選Q1落ちを喫し、決勝レースでもポイントを獲得することができなかった。
「今年のマシンが、期待するパフォーマンスを発揮できていないことは間違いない。しかし我々はまだこれを試験的な経験として扱っているのだ」
「マシンから学びたいと考えているし、ルノーとの協業からも学びを得たい。なぜなら昨年とは違うパートナーと組んでいるのだから、新たに学ぶことがあるからだ」
「また旅をしているようなものだ」と彼は強調した。「これは旅の一部なのだ。新たなパワーユニットパートナーのルノーとともに仕事をすることを学んでいるのだ」
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