マクラーレンのストフェル・バンドーンは、チームメイトであるフェルナンド・アロンソがピットアウト直後に自分の前に現れたこと、そしてピット作業が遅かったことでモナコGP決勝でのチャンスが失われてしまったと考えている。
ウルトラソフトタイヤを装着したバンドーンは、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグの背後、12番手でレース序盤を進めた。後方からは予選を走れなかったレッドブルのマックス・フェルスタッペンが最後尾から追い上げてくる中、バンドーンは懸命にブロックする。
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その間、後方ではピットに入りタイヤを交換するマシンが出始める。7番手を走っていたアロンソも、19周終わりでピットインした。コースに復帰したところは、フェルスタッペンに追い立てられるバンドーンの目の前。その翌周にピットインする予定だったバンドーンはペースを上げたいところだったが前を抑えられてしまい、ピットでもタイムロスがあったことで17番手まで後退してしまった。
最終的に14位でフィニッシュしたバンドーンは、アロンソのリザルトを最大化するために自身のレースが犠牲になったと感じるかとレース後に訊かれると、「ああ、間違いなくそう感じる」と答えた。
「僕たちは、もう5ラップ早くピットに入るべきだったんだと思う」
「フェルナンドが僕の目の前に来た。そのラップは僕がピットに入るラップだったので、その時点ですでにダメージがあった。がっかりだ」
バンドーンは、ピットストップ自体のタイムロスがさらに大きく、ピットを出たタイミングで4台以上に先行を許してしまった。
これについては「何があったのか分からないけど、(ピット作業完了を知らせる)シグナルがグリーンにならなかったんだ。それで数秒を失った」と語った。
アロンソが7番手走行中にギヤボックストラブルでリタイアしたため、マクラーレンとしてはポイントを獲得することができなかった。バンドーンはノーポイントで終わったことは”不幸”であり、ウルトラソフトタイヤで50周を走り、8位となったヒュルケンベルグの近くではフィニッシュできたはずだと嘆いた。
「僕たちは(途中まで)ニコと同じ戦略だったので、彼のすぐ後ろ、あるいは彼の前でフィニッシュできたはずだ」
「ピットストップで多くの時間を失い、多くのトラックポジションを失った。スーパーソフトを使ったスティント終盤でも良いペースだった。ペースは良かったけど、モナコはモナコだ。ここではオーバーテイクがかなり難しいことは分かっている」
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