2018年F1モナコGP決勝で、レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドはモナコでの初優勝を挙げた。ポールポジションから順調にレースをリードしている際にMGU-Kのトラブルが発生、チーム代表クリスチャン・ホーナーによると「パワーの25パーセント」を失い、ブレーキやタイヤの温度も上昇したという。しかしリカルドは勝利を諦めず、すぐ後ろを走るセバスチャン・ベッテルを抑えきって、78周のレースをトップでフィニッシュした。
■アストンマーチン・レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=1位
まだ実感が湧いてこない。完璧な週末だったけれど、クレージーなレースだったね。今日のレースをずっと心待ちにしていて、早くスタートの瞬間を迎えたくてたまらなかった。
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スタートがうまくいった時、「これで一番やっかいな仕事は終わった、あとは完走を目指そう」と思った。ところが28周目、コーナーの立ち上がりでパワーがほとんどないように感じた。MGU-Kの問題だと分かった時、目を閉じて泣きたかった。もうこれでレースは終わりだと思ったからだ。でもすぐに、勝つために何をすべきなのかを考え始めた。無線を通してエンジニアに問いかけ、情報を交換し合ったけれど、問題は解決しなかった。それでもなんとか走り続け、セブ(ベッテル)を抑えきろうと思った。
パワーを大幅に失っていたけれど、幸いここはタイトなコースで、マシンにも速さがある。だから、ストレートでつかまらないように、コーナーでタイムを稼ぐことができた。他のサーキットだったら、今日勝つことはできなかっただろう。
そんな風に走るのは楽しくはなかったし、今は本当に疲れ切っている。でもものすごくハッピーだよ。やっと(2年前に)失った勝利を取り戻したという気分だ。これほど幸せなことはない。早く一杯飲みたいよ。
楽ではなかったけれど、自分がモナコウイナーであると言えること、チームの250戦目に優勝できたことが最高にうれしい。
(MGU-Kのトラブルについて語り)問題が起きた後は、8つのギヤのうち6つしか使えなかった。このサーキットでは8つすべてを使うわけではないけれど、それでも痛手は大きかった。
MGU-Kが壊れたことで、リヤブレーキが熱くなり、7パーセント前寄りにしなければならなかった。これはかなり大きな割合だ。
ひたすらタイヤを労わって走ったから、終盤には少しプッシュすることができた。チームの皆のおかげで走り切ることができたんだ。今は喜びを抑えられない。試練が訪れたけれど、皆で乗り切れたよ!
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