鈴鹿サーキットで行われるスーパーGT第3戦。GT500クラスのポイントリーダーとして今回のレースを迎える#23 MOTUL AUTECH GT-Rの鈴木豊監督は、唯一ウエイトハンデ50kgを超える中でも、ポイントリーダーを維持できるような戦いがしたいと語った。
開幕戦岡山では、ペナルティを受けながらも追い上げて5位となった#23 MOTUL AUTECH GT-R。第2戦富士では序盤から積極的なレースを展開し、終盤は#39 DENSO KOBELCO SARD LC500を振り切って優勝を果たし、ポイントリーダーに躍り出た。
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鈴木監督に話を訊くと、これまでの2戦も僅差のレースであり、3メーカーの争いはまだまだ続いていくと気を引き締めていた。
「まだまだ始まったばかりですし、ポイント差もそれほどあるわけではないです。何よりも、トヨタさんもホンダさんもかなり手強いです」
「開幕戦もそうでしたけど、富士も僅差で勝てただけの話であって、ウチが運が良かったというところもあったと思うので、これからの戦いが大変になるなという感じです」
この第3戦をポイントリーダーとして迎えた#23 MOTUL AUTECH GT-Rだが、そのウエイトハンデは52kgに到達。昨年同様、50kgを超える分のハンデは燃料流量リストリクターでのパワー制限へと段階的に振り替えられるが、今年はさらに制限が厳しくなっている。
第1段階では、95.0kg/hだった燃料流量が91.8kg/hに制限される。つまり、1時間あたりに使用できる燃料の量が96.6%ほどになるわけだ。
これについては開幕戦後に行われた4月の鈴鹿テストで、富士での優勝を想定した上で確認はしているという。今回、燃リスの制限を受けるのは#23 MOTUL AUTECH GT-Rだけだが、シリーズチャンピオンに向けて、今回もポイントを重ねていかなくてはいけないと鈴木監督は語った。
「富士は勝つつもりで行ってましたので、(テストで)それ相当の確認はしています」
「今季始めて我々がその(燃リスの)領域に入るわけですけどもまだ序の口というか、これからシリーズチャンピオンを目指していく中では段階的にもっと厳しいところが待っているので、ここで足踏みしているようだと厳しいと思っています。燃リスで失われる分を、いかに他でカバーしていくかというところですね」
その鈴鹿テストでは、#100 RAYBRIG NSX-GTが2日間ともにベストタイムをマークする速さを見せた。鈴木監督も、鈴鹿でのホンダ勢の速さをかなり警戒していた。
「テストの結果で見ると、ホンダさんがズバ抜けて速いと思います。当然、開幕戦を終えて富士の結果もある程度想定したハンディウエイトでテストをやられていると思うので、それから考えるとホンダさんがひとり旅になるんじゃないかなという風には思っています」
富士での第2戦では松田次生がGT500通算最多勝記録を伸ばし、今回はロニー・クインタレッリがスーパーGT100戦目のレースを迎える。まさに”百戦錬磨”のコンビで、日産陣営の中でも頭ひとつ抜けたリザルトを残している#23 MOTUL AUTECH GT-R。今週末もポイントリーダーの座を守りたいと、鈴木監督は意気込んだ。
「ウチはワークスとして、開発もやりながらレースをしているので、それぐらいでなければ本当はダメだと個人的には思っています。たまたまそれが今年の結果として出ているのかなと思いますけども、今後(日産陣営の)他のチームも頑張ってくると思いますし、そうでないと困ります」
「ドライバーも、4チームの中では一番良いふたりを預からせてもらっているなと私は思っていますし、一番良い条件でやらせてもらっています」
「なるだけトップを維持できるようなポジションでゴールしたいなと思っています」
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