ニコ・ヒュルケンベルグは、今のルノーのF1マシンの仕上がりと、自分自身の豊富な経験が相まって、過去最高のドライビング状態に達していると述べている。
ヒュルケンベルグ「トップ勢と戦えるペースはまだない」ルノー F1バーレーンGP日曜
現在30歳のヒュルケンベルグが、F1のキャリアをスタートさせたのは2010年。これまで138回のグランプリに出場しただけあり、豊富なF1の知見がある。
ヒュルケンベルグはフォース・インディアで5年を過ごし、F1マシンがより強力なダウンフォースを生み出す新仕様へと変化した昨年にルノーへ移籍したが、この動きも功を奏している。
「そうだね。かなり自信を持てているし、満足している。今のマシンは昨年の世代のマシンからさらにダウンフォースが増えているから、僕に合っているんだと思う」とヒュルケンベルグは語った。
「今までに参戦したすべてのシーズンとそこでの経験のおかげで、今、これまでで最高のドライビングができていると思うよ」
「今のところ満足しているよ、でもあまり早くから今シーズンを称賛することはしない」
2018年シーズン開幕以来の3戦すべてでヒュルケンベルグはトップ10位内でのフィニッシュを飾っている。チームメイトのカルロス・サインツJr.も高い評価を受けているが、ヒュルケンベルグは予選と決勝の両方で彼より抜きん出ている。
しかしながら、彼は歴代最多の“表彰台未登壇出走数”という不名誉な記録も持っている。
ヒュルケンベルグは表彰台獲得がないことを過度に気にしてはいないが、それでも一貫性を持ってトップ5で戦えるマシンを持つことを固く心に決めている。
「このスポーツはそういうものだ。あまり不満を抱えすぎることはない」
「もちろんときには我慢が限界に達して、何も見たくもないという気分になる時もある。でも自分にできることはほとんどないんだよ」
どのドライバーにしても、チームの開発が十分に早いと感じることはない。例えルノーの発展が誰の目から見ても明らかに進んでいたとしても、他のドライバーと同様、ヒュルケンベルグ自身も満足することはない。
「迅速な開発を重ねていく必要があるし、良い仕事をして正しい決定を下すことが僕たちにできることなんだ」
「でも他のトップチームに目を向ければ、レッドブルでもメルセデスでも、彼らは時間をかけて今のレベルに到達している。だから僕たちにも時間が必要だ。たとえドライビングがいつもイライラするような状態だとしてもね」
「僕は今、トップ5を目指して戦えるマシンがほしいが、ルノーがまだそのレベルにあるとは言えないよ」
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