F1の開発はとどまるところをしらず、毎グランプリ、新しいパーツが導入されている。F1iのテクニカルエキスパート、ニコラス・カーペンティアーズが中国GPの週末に見つけた注目のアイテムを紹介、分析する。
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F1オーストラリアGP技術解説(2):マクラーレンがエンジンカウルに施したささやかな熱対策
(1)フォース・インディア低迷の原因は?
第2戦バーレーンGPまで、予想以上の低迷に苦しんだフォース・インディア。症状は主にマシンリアの不安定な挙動で、そのためタイヤマネージメントにもひどく苦労した。事態をさらに複雑にしたのは、CFDや風洞で出ていた性能が、実走ではまったく再現できなかったことだった。
原因はいくつか考えられるが、ごく単純にいえば60%スケールでのシミュレーションは誤差が出やすく、フォース・インディアの場合はそれを的確に補正できなかったということだ。
中国GP初日2回目のフリー走行では、セルジオ・ペレス車のフロアに改良を加えたものが、従来型のエステバン・オコン車と比較走行された。中国ではある程度の改善が見られたが、11、12位完走が精いっぱい。チームはスペインGPまでに解決を図りたい意向だが、マシンコンセプト固有の問題の恐れもある。
(2)レッドブルの速さの秘密は、フロアにあり
ダニエル・リカルドの中国GPでの勝利は、主に戦略面での貢献が大きかった。とはいえRB14が去年型より、特に空力面において戦闘力に優れるマシンであることは間違いない。
F1マシンのダウンフォースの50%前後は、フロアとディフューザーから生まれる。フロア前面のギザギザ部分(白矢印)から取り入れられた空気がフロア下部を通過する間に流速が増大、後端のディフューザー(赤矢印)に抜けて行く、いわゆるベンチュリ効果によって強大なダウンフォースが発生するわけである。
レッドブルはバーレーンGPで、フロアにほんのわずかな改良を施していた(黄色矢印)。リヤタイヤ前面に面したフロアの角をわずかに湾曲させたもので、去年のベルギーGPでのトロロッソの同様の改良に追随したものだ。その効果に関しては、まだよくわかっていない。
(3)ギッシリ詰まったサイドポッド内部
RB14は、サイドポッド内部のパーツの詰め込み方も凄い。空力性能を少しでも最適化するために、サイドポッドをいかにコンパクトにするか。その執念が、この写真からも窺える。
右サイドポッドの下部にはいくつかの電子制御ボックス(赤矢印)とインパクトストラクチャー(黄色矢印)が見える。一方上部は、搭載位置が極力低くなっている。昨年のフェラーリが先鞭を付けた、独特の形状と位置の開口部を可能にするための処理である。
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