今週末開幕する2018全日本スーパーフォーミュラ選手権。UOMO SUNOCO TEAM LEMANSの片岡龍也監督は、今季同チームに加入するピエトロ・フィッティパルディについて、基本に忠実なドライバーと好評価。昨年のフェリックス・ローゼンクヴィストのように、レースを重ねるにつれて成長して行ってくれるドライバーなのではないかと語った。
元F1王者のエマーソン・フィッティパルディを祖父に持つピエトロ・フィッティパルディは3月13日に鈴鹿サーキットで行われた公式テスト2日目に参加した。その発表も数日前に行われるなど、まさに“急きょ参加”という状態だったが、その1日でチームのハートを射止めるようなパフォーマンスを発揮した。
ピエトロ・フィッティパルディ、TEAM LEMANS加入が決定
「彼が鈴鹿のテストに来てすごいなと思ったことが幾つかありました。まず乗る前の段階から、メカニックやチームスタッフ一人一人とコミュニケーションをとっていました。あと限られたテスト時間を有効に使うために、シミュレーターで鈴鹿サーキットを勉強してきたり、その姿勢がすごく真面目でした」
改めて、チームを率いる片岡龍也監督にピエトロ・フィッティパルディ起用の経緯を訊くと、鈴鹿でのテストでチーム側が想定した以上の成果を出したことが大きなきっかけになったと語った。
「レースに臨んでいく姿勢も素晴らしいし、何より血筋も文句ないです。目に見えないプラスアルファの力とかは、DNAでしっかり受け継がれているのではないかと思います。ドライバーとして成長していく姿も楽しみですし、チームにも有益な情報も与えてくれるのではないかと感じて、採用することになりました」
鈴鹿公式テストでは1日目にオリバー・ローランドが7号車のテストを担当。前述の通り、ピエトロ・フィッティパルディの2日目参加が決まったのは直前だったこともあり、テストメニューの関係上、新品タイヤがソフトの1セットしかないなど、限られた条件の中ではあったが、そこでチームの期待をさらに上回る結果を出したのだ。
「実は彼がテストに参加することも、けっこう直前になってから決まったので、(事前に組んでいたテストメニューの関係上)彼には新品タイヤが1セットしかありませんでした。しかも初めて乗るマシンで初めてのサーキットという環境の中で、こちらが思う以上の成果も出してくれた」
「今のスーパーフォーミュラは、新品タイヤ1セット目でいきなり良いタイムを出すのはすごく難しいと思うのですが、それでもパッとタイムを出してきてくれました」
そう語る片岡監督に、改めてピエトロ・フィッティパルディの印象については、非常に基本に忠実なドライバーだと語った。
「非常に基本に忠実というか、ドライビングに特別大きな“クセ”がないです。すごくクルマを素直に走らせられるドライバーですね。何かに特化したスペシャリストではなく、クルマの性能を感じながら、パフォーマンスを引き出していく能力があると思います。だから、これだけ色々なカテゴリーのクルマを乗りこなすことができるのだと思います」
いきなり開幕戦での上位進出も期待されるピエトロ・フィッティパルディだが、実際のレースはやってみないと分からないという片岡監督。それでも、経験を積んでいけば昨年のローゼンクヴィストのような活躍も見せてくれるかもしれないと、楽しみにしている表情を見せていた。
「開幕戦は、僕たちも彼自身も1回ちゃんとレースを戦ってみないと分からない部分がありますが、昨年のフェリックス(・ローゼンクヴィスト)のように、細かいところが分かってきた時に力を発揮してくれると思います。シーズンを通して、最後に勝てるドライバー、勝てるチームになりたいですね」
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