ピットイン中のアンセーフリリースが多発する中、F1はチームの自動化システムの弱点をカバーするべく、ピットストップ時の手順を変更することを考えている。
バーレーンGPでフェラーリがピット作業中にマシンをアンセーフリリースしたことが問われ、ペナルティを科されたが、その1週間後の中国GPでもマクラーレンが同様の問題を起こした。今季に入ってからピットストップ時のアンセーフリリースは多発しており、3レースですでに5度起こっている。
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F1に参戦する全10チームは、ピット作業が完了するまでドライバーをピットボックスに留めるためのセミ・オートマチックシステムを採用している。にも関わらず、アンセーフリリースの問題が起こり続けている。
FIAのレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングは、今後数週間以内にチームに提案するための解決策があることを明らかにした。
ホワイティングは、レース中のインシデントを防ぐための解決策について懸念点があるか訊かれると「改善策をいくつか紹介し、ミスを減らすことができると思っている」と語った。
「私はそのための策を学んだ。何かを確実にやり遂げるためには、分析と誰もがそのルールに従うことが必要になる」
ピットストップ作業において自動化されているのは、タイヤ交換が完了した時にホイールガン担当者が作業の完了サインを伝えることであり、この伝達はホイールガンに内蔵されたセンサーによって行われている。
4輪ともタイヤ交換が完了したことは、グリーンのランプでドライバーに伝えられる。
キミ・ライコネンのアンセーフリリースが発生したのは、ホイールナットの締り具合を測定するセンサーが誤作動を起こしたため発生したと考えられている。
このシステムを無効化することができるリヤジャッキ担当やピットストップコントローラーは、左リヤタイヤが古いタイヤであることを確認していなかった。ホワイティングはこのプロセスを強化するため、自動化システムが作動するまでにより多くの手順を設けることを考えているとみられる。
このためには、すべてのチームにふたつのホイールガンセンサーの使用を義務付けることが必須になると考えられる。ひとつは、ホイールナットを締めるために適切なトルクが確保されていることを確認するためのもの、もうひとつは、ミスによってナットが斜めに嵌って止まってしまった場合、その位置を確認するためのものだ。
オーストラリアGPで、好結果を手放してしまったハースの2度のアンセーフリリース、そしてマクラーレンの事案、このふたつのセンサーを使用せず、ナットが完全に締まっていない状態で発進してしまったものだ。
「実際に作業が完了したことをオペレーターに伝えるため、ふたつのセンサーを使用している。彼がボタンを押し、そして前後のジャッキが落とされれば、マシンは発進していく」
そうホワイティングが語った。
ルノーのチーフ・テクニカル・オフィサーであるボブ・ベルは、安全性をコントロールするために、2021年のルール改正時のパッケージの一部として、標準化された”自動化”センサーを導入することもできると、中国GPの際に語った。
しかしホワイティングは、この提案に異議を唱える。ホイールガンのオペレーターが、完全な確信なしにホイールの装着が完了したと宣言しない限り、個々のシステムは正常だったと考えているからだ。
「標準化する必要性はないと思う」とホワイティングは語る。
「それらのふたつの条件が満たされるまで、オペレーターがOKを出す可能性がないということを、我々は確実にしなければならないのだ」
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