モンスターエナジーNASCARカップは4月8日、第7戦テキサスが行われ、カイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)が2018年シーズン初優勝を飾った。
イースター(復活祭)により1週間の休暇を挟んで行われたシリーズ第7戦は、テキサス州フォートワースにあるテキサス・モーター・スピードウェイが舞台。トラックは1周1.5マイルと平均的な距離ながら、コースのバンク角が高いためハイスピードバトルが繰り広げられる。
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また、テキサスには米国トヨタの本拠地があることから、トヨタ陣営にとってはホームレースと呼べる戦いだ。
決勝レースは85周目までのステージ1、170周目までのステージ2、334周目までのステージ3の構成。レースは3周目にアレックス・ボウマン(シボレー・カマロZL1)がクラッシュするなど波乱の幕開けとなる。
予選8番手だったカイル・ブッシュはステージ1中盤には3番手までポジションアップ。前を走るトヨタ陣営のマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)を追いかける格好になる。
しかし、ステージ1終了間際の79周目にトゥルーエクスJr.操るカムリの右フロントタイヤがバーストしてウォールにヒット。これでここ5戦連続でトップ5フィニッシュを果たしてきたトゥルーエクスJr.が今シーズン初のリタイアを余儀なくされた。
このアクシデントでカイル・ブッシュは2番手に浮上。そのままステージ1を走りきり、ケビン・ハービック(フォード・フュージョン)に続く2位を獲得した。
続くステージ2では、カイル・ブッシュが実の兄であるカート・ブッシュ(フォード・フュージョン)とともにトップ争いを展開。最終的にカイルが先行してチェッカーを受け、今季2度目のステージ優勝を成し遂げた。
迎えた最終ステージ3では、ピット作業のタイミングでトップにおどり出たエリック・ジョーンズ(トヨタ・カムリ)とカイル・ブッシュがワン・ツー体制を構築してレース引っ張るが、241周目の再スタート時にカイル・ブッシュがジョーンズをオーバーテイク。ふたたびトップに返り咲く。
レース終盤にはペースを上げてきたハービックがカイル・ブッシュの背後に迫ってきたが、カイル・ブッシュはオーバーテイクの隙をみせずに0.3秒差でチェッカー。今季初優勝を飾った。
レース後、カイル・ブッシュは「(ハービックは)今日最速のドライバーだったけど、とにかく彼にオーバーテイクのチャンスを与えないことに全神経を集中させた」と回想。
また2位に終わったハービックは「カイルのマシンはトップを守るのに充分なパフォーマンスを発揮していたし、クリーンエアで走れていた。僕のマシンはカイルの前で走る時は速かったけど、彼の後ろにいる時は(オーバーテイクに)充分なパフォーマンスではなかった」と述べている。
この勝利でカイル・ブッシュはチャンピオン決定戦“プレーオフ”への進出権を獲得。またポイントランキングでも38点リードのトップにつけている。
モンスターエナジーNASCARカップ第8戦は4月15日、テネシー州ブリストルのブリストル・モーター・スピードウェイで行われる。
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