昨年のシリーズランキング1位と3位が、このオフは対照的なムードに包まれていた。KeePer TOM'S LC500は、ブリヂストンの新構造タイヤとのバランスに苦しみ、WAKO'S 4CR LC500は絶好調。予選Q1は低気温でウォームアップが難しい状態。
Q2は一転、ウエット路面。この難関をクリアしてみせたのは好調をキープするWAKO'S LC500だった。
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なんとスーパーGTルーキーであるはずのフェリックス・ローゼンクビストが、前評判どおりの走りでQ1をレクサス勢トップでクリアしてみせた。一方、KeePer LC500は平川亮が予選前のサーキットサファリの時間にコースオフを喫するなど悪い流れのまま。
ところが決勝になると王者がV字回復を見せる。タイヤとのバランスをアジャストし、スタート直後からKeePer LC500のニック・キャシディが快走。優勝マシンであるKEIHIN NSX-GTを序盤で抜いてみせたのである。
ただしそのオーバーテイクの際の接触で舵がきかなくなってしまった。
それでも後半担当の平川はそれをねじ伏せて登壇。もしステア機能が正常であれば、さらに白熱したトップ争いになったはずだ。敗れたとはいえWAKO'S LC500の安定感も抜群で、「次戦富士は優勝を目指す」と山田健二エンジニアは語った。
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