優勝争いが最後までもつれたMotoGP第2戦アルゼンチンGPのMotoGPクラス決勝レースを制したのは、カル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)だ。この優勝はクラッチロー自身にとって最高峰クラス2年ぶりの勝利でもあり、ホンダにとっては世界選手権での通算750勝目でもあった。
やや混乱が生じたスタート進行のあとに始まった決勝レースで、クラッチローは10番グリッドから好スタートを切る。序盤からマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)、ジャック・ミラー(アルマ・プラマック・レーシング)、アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)、そしてザルコたちとトップ集団で周回を重ねた。
中上、最後尾スタートからMotoGPクラス初ポイント獲得。「集中するのが難しかった」
マルケスが序盤にライドスルーペナルティによって後方に沈み、終盤にミラーがミスを犯して4番手に下がると、クラッチローはザルコとテール・トゥ・ノーズの優勝争いを展開。お互いにレースリーダーの座を奪い合うバトルは、23周目にクラッチローがバックストレートでザルコを交わしたことで決着した。
「勝ててうれしいよ。実のところ、期待はしていたんだ。マルク(・マルケス)と一緒に1位か2位になれるんじゃないかって。それで実際に優勝できた。危険を冒すことなくバトルを楽しめたよ」
また、クラッチローは自身がホンダの世界選手権での通算750勝目を達成したことについても、「本当にうれしいことだね」とも喜びを表している。
「ここ数年、ホンダはとてもよく僕をサポートしてくれていて、今年はさらによりよくなったんだ」
今回の優勝により、クラッチローはポイントリーダーに浮上した。次戦はアメリカのオースティンで行われる第3戦アメリカズGP。2017年は表彰台まであと一歩の4位入賞を果たしたグランプリだ。
「開幕戦から2戦、チームはすばらしい仕事をしてくれた。今週末はどのサーキットでも戦えると確信できたよ。オースティンではトップ5をねらっていきたいね。今年は何戦かで勝ちたいと思ってるよ!」
早くも混戦の様相を見せるMotoGP2018年シーズン。第3戦アメリカズGPでもクラッチローが旋風を巻き起こすか。
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