F1のオーナーであるリバティ・メディアは、バーレーンGPの金曜日に2021年シーズンの施策についてプレゼンを行い、F1をより安価でありながらも、華やかで、優れたスポーツにするというビジョンを明らかにした。
F1の会長であるチェイス・キャリーとF1のモータースポーツ・マネージングディレクターであるロス・ブラウンは、バーレーンGPで全10チームを集め、今後のF1の方向性について90分間説明を行った。
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その議題は、「収益」、「ガバナンス」、「競技及び技術規則」、「パワーユニット(PU)」、「コスト」という5本立てであった。
発行されたプレスリリースでは、以下のような変更点について提起されていた。
■PU
・PUはより安価でシンプルかつ、音やパワーが大きく、グリッドペナルティが少ないものとする。
・市販車関連技術やハイブリッドの要素を残し、メーカーがそれぞれの特色を持ったオリジナルのPUを製造できるようにする。
・新しいPUのルールは、新しい参入者やカスタマーチームにとって既存者と同等の性能を持つことができるような魅力的なものでなくてはならない。
■コスト
・リバティ・メディアは、チームがどれほど資金を費やすかということよりも、資金の使い道がより決定的で重要なものあるべきであると考えている。
・いくつか標準化される要素がある一方、各チームのマシンの差別化は、依然としてF1の核となる重要な価値である。
・最先端技術を用いて、モータースポーツの頂点に君臨するF1の地位を今後も維持することができるコスト上限を設ける。
■収益
・収益分配に関する新しい基準は、能力主義に基づく現状のパフォーマンスやチームの成果報酬、そして商業権保有者、それぞれのバランスが取れている必要がある。
・F1の特色と言える歴史的なフランチャイズや価値は、認識され続けなければならない。
・収益は、マシンやエンジンサプライヤーをサポートする。
■競技及び技術規則
・オーバーテイクの機会を増やすべく、マシンの競争力を向上させることを目的とする。
・エンジニアリング技術は礎石として残るべきであるが、ドライバーのスキルはマシンのパフォーマンスの主要な要因でなければならない。
・マシンは互いに違いがあり、エアロダイナミクスやサスペンション、PUの性能などにある性能の差別化を維持しなければならない。しかしながら我々は、ファンにとって関係のない分野に関しては標準化を行う必要があると考えている。
■ガバナンス
・F1チームとFIA、F1の間にはシンプルで合理的な構造を置く。
金曜日に行われたのは議論ではなく、プレゼンのみであった。各チームはリバティ・メディアから発表されたものを一度受け取ったに過ぎず、後日そのビジョンについて議論をする必要がある。
「今回の会議は、チーム側に情報や意見を伝えるものだった」とブラウンは語った。
「チームは即座にその情報を吟味する必要がある。その後、議論が始まるのだ。今回は大きな論争など起きない、簡単な会合だった」
フェラーリとメルセデスは最も意見力のあるチームと言える。興味深いことに会議の直後、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフと非常勤会長であるニキ・ラウダは、メルセデスのホスピタリティでフェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネと話し合いを行っていた。
キャリーは次のような声明を行なった。
「F1は深い歴史を持つスポーツだ。我々はF1をファンにとってより競争力があり、面白いスポーツにすることでその可能性を引き出し、F1の歴史を保護し、さらに強化したいと考えている」
「我々の願いはひとつだ。F1を世界をリードするスポーツブランドにすることだ。技術革新を根幹としながらも、ファンを重要視し、商業的に成功し、我々のチームにとって有益であるものにしたい」
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