2018年シーズンのWorldRX世界ラリークロス選手権で、初開催となる第10戦の舞台、アメリカ・オースティンのF1トラック、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)に新設される、ラリークロス用コースレイアウトが公開された。
WRC世界ラリー選手権とWorldRXの双方で王者に輝いたペター・ソルベルグも参席し、4月4日の水曜に開催された記者会見で発表されたこのレイアウトは、サーキットのセクター3に相当する後半セクションに新設された。
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また、この場ではGRCグローバル・ラリークロスで2017年のチャンピオンチームに輝いたフォルクスワーゲン・アンドレッティ・ラリークロスの王者スコット・スピードやタナー・ファウストも、新たに創設されたARXアメリカ・ラリークロス選手権のエントリー枠で参戦することも明かされた。
レイアウトは、COTAのターン12となる左コーナー出口にスタート・フィニッシュラインが設けられ、ターン13に向かって加速したマシンたちは、その手前から右にコーナリングしルーズグラベル路面に突入。そしてターン14と15の区間でふたたびメインサーキットに復帰する。
さらに鋭角に左ターンしたのち、2度目のグラベル・サーフェスに入ると、ストレートに設置されたジャンプ台を越え、ターン16でサーキットと同様の方向で右ヘアピンをターン。
その後ターン15でコースを離れたWorldRXトラックは、再度グラベル路に入ると、高速S時区間を経てスタートラインのストレートに合流し1ラップが完了となる。
またジョーカーラップはその最初のコーナー外側に設けられ、通常のターン13、14のコース上を通過するレイアウトが採用されている。
「新たな場所、新たな国でレースする時はいつだって特別な気分になるものだけど、アメリカのCOTAで初開催されるこのラリークロス会場での経験は、さらに特別なものになるだろう」とソルベルグ。
「アメリカで初のWorldRX戦となるCOTAのトラックは、僕らがそこでレースをしたいと思えるような、典型的に速くてチャレンジングなトラックレイアウトになっている。だからWorldRXのドライバーたちが走り始めた時、ファンはいくつものスペクタクルなアクションを目にすることができると思うよ」
また、この北米開催のイベントは同じく今季初開催でイギリス・シルバーストンが舞台となる“スピードマシーン・フェスティバル”のように、音楽、アクションスポーツ、フードイベントなどを融合した幅広いイベントの一環としての開催が計画されている。
COTAのチェアマンを務めるボビー・エプスタインは「新しく設計されたラリークロス用コースは、ドライバーに挑戦を促し、観客に『ワオ』と言わせるものになっているはず」だと自信をみせている。
「今後数年間に向け、ラリークロスの世界選手権であるWorldRXの彼らと、音楽、食事、アクションが融合したこのイベントパッケージのパートナーシップを非常に楽しみにしている」
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