スクーデリア・フェラーリは、25日にニューマシン『SF71H』のシェイクダウンを済ませた後、バルセロナでのプレシーズンテストに臨んだ。
好天に恵まれた日曜、フィルミングデーを順調に終えたフェラーリは、翌日のプレシーズンテスト初日に新車を正式にコースデビューさせた。この日、テストが行われたスペイン・バルセロナでは、急激に気温が下がり、セッション終盤には雨が降るという、あまり好ましくないコンディションとなった。
【F1合同テスト1回目デイ1・タイム結果】リカルドがトップ、トロロッソ・ホンダは8位
この日の終わりまでにキミ・ライコネンはカタルニア・サーキットで80周を走り込み、1分20秒506のタイムを記録。これはソフトタイヤ勢のなかでは最速だったが、トップ2はレッドブルのダニエル・リカルドとメルセデスのバルテリ・ボッタスで、ともにミディアムタイヤを履いてベストタイムを出しており、ライコネンはこれに続く全体の3位となった。
フェラーリは今週のテストの間にたくさんのデータを収集することを目的としたプログラムを組んでおり、初日を担当したライコネンがまずはその作業に取り掛かった。
「今日、本当に問題だったのは天候だけだ」とライコネンは一日を振り返った。
「ニューマシンに対する僕の印象は良いものだったが、いかなる判断も下すにはまだ早すぎる。特に今日のようなコンディション下ではね。このタイヤは気温8度で正常に動作するようには設計されておらず、誰もが苦労した」
「他のことに関して言えば、僕たちの作業はラップタイムとはなんの関係もない。ひたすら走っていくつか変更を施し、マシンを理解しようとしていたんだ。特に問題はなかったようだよ。これからもっともっと走りこんでいく必要がある」
コクピットに保護デバイス“ハロ”を装着して初めてロングランを行ったというライコネンだが、なんら問題はなかったようだ。
「この何年かで行ったテストと比較すると、今回はハロをマシンデザインに一体化したものとしてとらえることができていた。以前は不可能だったことだ。保護デバイスなしで走るのと何も変わりはなかった」
テスト2日目の27日にはセバスチャン・ベッテルが走行する。水曜日に再度ライコネンが走行し、木曜日にはベッテルが担当、第1回ウインターテストを締めくくる予定だ。
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