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モーターショー 2019.11.5

【TMS2019現地詳報】ガスタービンは絵空事ではない! 三菱の未来を示唆した「MI-TECH CONCEPT」

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ガスタービンを使ったPHEVの小型SUV

MI-TECH CONCEPT(マイテック コンセプト)はコンパクトサイズの電動SUVコンセプトカー。Mはもちろん三菱の頭文字、Iはintelligent(知的な)、ingenious(独創的な、巧みに工夫された)、inspire(鼓舞する)といった意味が込められている。ダイナミックなバギータイプのスタイリングが目を引くが、その実態はデザインではなく技術面のスタディモデルである。そこには大きく2つの技術がある。

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ひとつは三菱が将来の実用化を目論むスモールサイズ用のPHEVシステムだ。Bセグメント相当のSUV、しかも後述する4モーター方式の4WDを採用した場合、構成要素が多いPHEVシステムはスペースの理由から搭載が難しい。

そこでMI-TECH CONCEPTでは、発電用としてレシプロエンジンの代わりにガスタービンエンジンを搭載する。ガスタービンというと基本原理が同じジェットエンジンを想像するが、開発担当者によればこのマイクロガスタービンは軸流式ではなく、ターボチャージャーに近い遠心式。大きさ・重量はともに軽自動車用エンジンの半分ほどというから、じつにコンパクトだ。ちなみにリヤの4つの穴は、ガスタービンの放熱口。排気は通常と同じく下からだ。

メリットはほかにもある。燃料はガソリン・軽油・灯油などに対応。レシプロより燃焼温度が低く、かつ燃料が安定するため、リーンバーンでも完全燃焼が可能で、排ガスは理論上CO2しか出ない。NOxなどを排出しないため、複雑な浄化システムを必要としない。また、優れた静粛性も特徴。

一方、燃焼効率はレシプロにかなわない。つまり、燃費はガスタービンのほうが落ちる。しかしMI-TECH CONCEPTは、アウトランダーPHEVの2倍に相当する駆動用バッテリーを積む。基本的にはEVとして使用し、ガスタービンは万一の際のレンジエクステンダー的役割とすれば、特別なデメリットにはならない。レシプロのように回転の頻繁な上げ下げも得意ではないが、発電用が目的なのでこの点は問題ない。

もうひとつの技術は、先に触れた4モーター方式の4WDで、「Quad motor 4WDシステム」と名づけられている。これは2017年東京モーターショーの「MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT」がリヤに採用したデュアルモーターAYC(アクティブヨーコントロール)を、フロントにも搭載したものだ。もちろん、三菱が他社に先駆けた車両運動統合制御システム「S-AWC」を適用。電動ブレーキキャリパーと相まって、旋回性能と駆動力を大幅に向上させる。オフロードの極悪路でも圧倒的な走破力を発揮。左右のタイヤを逆回転させることで、その場で180度回転も可能だ。

将来におけるPHEVや4WDの新たな技術的選択肢を提示する、三菱ならではのコンセプトカーなのだ。

〈文=戸田治宏 写真=岡 拓〉

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(driver@web 編集部)

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