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モーターショー 2019.10.26

一転して出展を決断した曙ブレーキ、12製品中11が参考出品…東京モーターショー2019

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曙ブレーキ工業は今回の「東京モーターショー2019」に会社の置かれた状況から当初出展を見合わせる予定だった。それが一転して出展することになったそうだ。

同社は米国事業が急激に不振に陥った結果、資金繰りが悪化し、1月末に私的整理の一種であるADR(裁判以外の紛争解決)を申請。事実上の倒産となった。その後、複数回の債権者会議を開き、9月18日に銀行団が再建案と借入金の半分に相当する債権放棄を承認した。

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そこで同社は開発費も極力抑え、できるだけ資金を使わないようにした。そのため、東京モーターショーの出展もやめることにした。しかし、ADRを申請して以来、社内は閉塞感に包まれてしまい、このままではさらに暗くなってしまう。そこで急遽、出展を決断したという。なんとか社内を元気づけようと考えたわけだ。

そのため、出展する製品にもこだわり、12製品中11が参考出品。文字通り初出展もののオンパレードとなった。なかでも同社関係者が注目商品として推薦するのが「新構造ブレーキ」だ。

同社の独自技術を用いて開発したADディスクブレーキ(フローティングタイプディスクブレーキ)と高性能車用ディスクブレーキ(オポーズドタイプディスクブレーキ)の開発で培った技術ノウハウをベースに、既存のAD型の構造を大幅に見直し、自動車の電動化への対応と地球環境保全を配慮した新タイプのものだ。もちろん世界初の製品である。

素材にアルミを用いており、最大30%の軽量化を実現。車両の燃費向上に貢献するとともに、既存製品に対してブレーキパットの偏摩耗を5分の1程度に低減させただけでなく、車両搭載性やデザイン性も考慮した画期的な製品だとのことだ。

「最近は意匠性が重要で、お客が見栄えのいい、格好いいものを選ぶ傾向が強くなっている。この製品はそんな要望に一致するもので、国内外を問わず複数の企業から賛同を得ている。投入時期は未定だが、3~4年後には搭載されることになっていると思う」と同社関係者は説明する。

また、「中・小型トラック用電動パーキングブレーキ」も自慢の製品で、世界で初めて開発したものだ。既存の他社量産品は1つのモーター出力を1つのスピンドル機構を介して1つのピストンに伝達する構造になっているが、これは1つのモーター出力を2つのスピンドル機構を介して2つのピストンに伝達できる構造になっている。そのため、発生出力が既存の他社量産品に対し200%以上になっている。しかも車両1台当たり3kg以上の軽量化が可能だという。

そのほか、「電動パーキングドラムブレーキ」や、まだ世界的に実用化されていない「電動サービスブレーキキャリパー」などの初出展品があり、今回のブースはまさしく玄人受けする、意地の展示と言えるだろう。

曙ブレーキは10月1日付で日本電産の宮地康弘元常務執行役員が社長兼CEOに就任して新たなスタートを切った。現在、宮地社長は中間管理職をはじめさまざまな従業員とコミュニケーションを取っており、2020年1月に新しい経営ビジョンを発表する予定だ。

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(レスポンス 山田清志)

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