2018年3月8日に開幕するジュネーブモーターショーにおいて、トヨタが新しいスポーツカーを発表します。正確にいえば「トヨタのアイコン的スポーツカーの復活を示唆する現代版レーシングコンセプト」を公開します。
ちょっと複雑な話にも思えますが、ヘリテージを感じさせるスポーツカーを、まずはレーシングバージョンとしてワールドプレミアするというわけ。公道走行を前提とした市販バージョンの公開はおあずけです。
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さて、そのティザービジュアルとしてリアウイングからルーフを望む画像が公開されました。いかにもクーペ的なシルエットから「トヨタのアイコン的スポーツカー」はスープラを示すという見方が主流となっているようです。
ですが、こうしたティザービジュアルに、この角度の画像を選んだのには意味があるはず。そして、このビジュアルにおいて印象的なのは大きなGTウイング…ではなく、左右が盛り上がったダブルバブルルーフにほかなりません。
このようなルーフ形状は頭上スペースを確保しつつ、中央部分をへこませることで前面投影面積を小さくする(=空気抵抗を減らす)ためのデザイン手法。トヨタでダブルバブルルーフを採用しているクルマといえば、プリウスやアクアといったハイブリッド専用カーが思い浮かびます。
しかし、ハイブリッドカーはアイコン的スポーツカーではありません。また、現代に蘇った「86」もダブルバブルルーフを採用していますが、いくらヘリテージに由来したネーミングとはいえ、それをアイコン的と呼ぶにはまだ早いような気がします。
では、ダブルバブルルーフを採用したスポーツカーは? と考えていくと、ありました! まさにトヨタのヘリテージであり、スポーツカーの原点ともいうべき「TOYOTA 2000GT」がダブルバブルルーフと表現できる中央がへこんだルーフ形状を与えられていたのです。
すなわち、トヨタが新たに登場させるスポーツカーが示唆する『復活するスポーツカー』とは2000GTの再来といえるモデルになると予想されるのです。
2000GTといえば、生産をヤマハ発動機が担当したことでも知られています。共同開発・生産委託というスタイルもヘリテージだとすれば、今度のパートナーはどこになるのか。その正式発表も気になるといえるのではないでしょうか。
(文:山本晋也 / 写真:トヨタ、Natsuki Sakai/アフロ)
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