スイスのリンスピード社は、来年1月に米ラスベガスにて開催される世界最大の家電見本市「CES(Consumer Electronics Show)」で公開する新型コンセプトカー「SNAP」について、その概要を発表した。
リンスピードはこれまでもテスラ「モデルS」など市販EVをベースとしたものから完全自社製のものまで様々なコンセプトカーを製作してきた。なかにはインテリアに「箱庭」を装備した斬新なモデルもあったが、今回のSNAPもこれまでのコンセプトカーに引けを取らない「自由に分割できる車体」という尖ったアイデアを採用している。
SNAPの車体を構成するのはメカニカルコンポーネントを収めたシャシー部分とパッセンジャーの居住空間であるセル部分。この2つの構成要素は簡単に分割でき、メーカーは前者を「スケートボード」、後者を「ポッド」と呼ぶ。スケボーと鞘(さや)とは見た目どおりだが、もちろんこれはただ奇をてらっただけのコンセプトではい。
たとえば地図が古くなったカーナビは使いものにならないが、テクノロジーの進歩が今後一定割合で進めば、自動運転などのセーフティデバイスにさえ同じことが起きると考えられる。そこで、SNAPではシャシーに陳腐化の早いテクノロジーや機械的消耗の生じる駆動部分などを集約。一方のセルは比較的耐用期間が長いため、シャシーを入れ替えることによってSNAPは常に最新のテクノロジーを備えたクルマであり続けられる。また、セル部分を載せ替えることでファミリーカーを即座に商用車へ切り替えるなど、1台のクルマを様々な用途にあてられるほか、ボディは単体でも据置き型のスペースとして活用可能となっている。
これまでも他社より一歩先を行く多くのコンセプトカーを発表してきたリンスピードだが、SNAPはさらにその先へと歩みを進めた印象だ。もっとも、そのコンポーネントはZFから供給を受けるパワートレインを始め世界的サプライヤーの製品が使用されるなど至ってまじめに作り込まれている。自動運転など10年前には夢と思われていた技術が今やファミリーカーにまで搭載される時代である。SNAPが具現化してみせた未来も存外に早く訪れるかもしれない。
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