三菱は、2017年4月19日(水)から28日(金)まで中国開催される上海国際モーターショーで、次世代の電動技術と四輪制御技術を取り入れ、三菱のクルマづくりの方向性を示す2台のSUVコンセプトカーを出品した。この2台は「GT-PHEV コンセプト」と「eXコンセプト」で、どちらも中国初披露となる。
「GT-PHEVコンセプト」は、独自のトリプルモーター方式のPHEV(プラグインハイブリッドEVシステム)や四輪制御技術を搭載した次世代クロスオーバーSUVの最上級モデルという位置づけのコンセプトカー。
同社のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用するほか、金属の塊から削り出したような筋肉質で重厚感、力強さなど最上級モデルにふさわしいエクステリアをデザインで表現。一方インテリアは、インスツルメントパネルを水平基調のデザインとすることで広々とした空間とし、ドライバーが走行時の車体姿勢の変化を体感しやすくしているという。
GT-PHEVコンセプトGT-PHEVコンセプトGT-PHEVコンセプトPHEVシステムは次世代の大容量駆動用バッテリーや、高出力・高効率のトリプルモーター、発電・動力性能を向上させたPHEV専用エンジンなどで構成し、グラウンドツアラーに求められる力強い走りを実現するとともに、EV航続距離を120km、総航続距離を1200km以上として、快適なロングドライブを可能にしている。
また、フロントに1基、リヤに2基で構成するトリプルモーター方式のフルタイム4WDと車両運動統合制御システム「S-AWC」により、高次元の操縦安定性を実現。通信と車載カメラやセンサーで事前に得たルート・天候・路面などの情報をもとに、きめ細かい電費・燃費といった消費エネルギーマネージメントや、状況に適した四輪統合制御を行なうことでGT-PHEVコンセプトの性能と機能を最大限に引き出す。
もう1台のコンセプトカー「eXコンセプト」は、ツインモーター方式の次世代EVシステムと四輪制御技術を搭載したコンパクトSUV。シューティングブレークが持つ上質さとクーペスタイルを融合したクロスオーバースタイルで、ダイナミックシールドコンセプトや凝縮感のあるフォルムで、躍動感あふれるアクティブなデザインに仕立てている。インテリアでは、運転席と助手席でカラーリングを変えて異なった雰囲気を持たせることにより、全体としてスポーティでありながら、明るく広々とした上質な室内空間としている。
EVシステムは次世代の大容量駆動用バッテリーと小型・高出力・高効率モーターなどで構成し、航続距離400kmを実現。駆動用バッテリーを車両下部にレイアウトすることで低重心化を図り、フロントに1基、リヤに1基のツインモーター方式フルタイム4WD及び車両運動統合制御システム「S-AWC」により、高い操縦性と安定性を発揮する。また、次世代の情報システムを活用したコネクティッドカー技術や先進の予防安全技術を組み合わせた自動運転技術も搭載されるという。
このほか、中国政府が普及を促進している新エネルギー車に該当する「アウトランダーPHEV」を参考出品するとともに、現地生産をしている「アウトランダー」、「ASX(日本名RVR)」、「パジェロスポーツ」、「ランサーEX」、日本生産の「パジェロ」を展示する。
なお、同社では上海国際モーターショーのスペシャルサイトを開設し、情報を発信している。
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