富士全国オーナーズミーティング2021
毎年秋にSOC(スープラオーナーズクラブ)が開催している全国ミーティング。今年はスープラだけでなく86/BRZ、GRヤリスのオーナーズクラブも交えた「富士全国オーナーズミーティング」として、10月17日に富士スピードウェイで開催。あいにくの雨模様でしたが、全国から600台以上ものクルマが集まりました。寒い雨のなかでも熱かった会場の様子をリポートします。
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スープラ、セリカXX、86/BRZ、GRヤリスが計623台集合
一般ユーザー主催のミーティングながら、多くの出展ブースも軒を連ねた今回のイベント。イベント最後には協賛メーカー各社から提供された、豪華なアイテムが当たる(なかにはホイール1セットなども!)抽選会も行われました。さらに、トヨタ自動車も車両展示を行うなど、さながら雑誌社やメーカー主催のイベントのような盛り上がり。しかしながら、あくまでも一般ユーザーが主催している「オフ会」であり、有志のSOCスタッフが朝早くから雨に打たれながらも受付や車両誘導を行っていました。 最終的に集まったスープラ、セリカXX、86/BRZ、GRヤリスの合計参加台数は623台。参加人数は850人以上とのこと。一般ユーザーが主催しこれだけの台数が集まるイベントは、珍しいのではないでしょうか。
開会式のあと、参加者がそれぞれの愛車に乗り込みエンジンを空ぶかしする。という迫力のパフォーマンスが行われイベントはスタート。独自のステージイベントを見たり、出展ブースを見たりと参加者それぞれが思い思いに過ごしていました。
しかし一番見られた光景は、それぞれの愛車を囲んだオーナーたちの談笑。それぞれのカスタムポイントやトラブルシューティングなど、オフ会らしい会話が随所で繰り広げられていました。
このようなイベントでよくありがちなのが「クルマが気になるけど、オーナー不在で仕様が聞けない」ということ。しかし、SOCでは創設者のAmeさんが開発した「My Garage」というアプリを活用。参加者はこのアプリで参加表明や受付、今回のミーティングの情報を得るのですが、このアプリでは車両情報を登録することも可能となっています。
もしオーナーがいなくても、車両に置かれたカードに印刷されているQRコードを読み取れば、車両の詳細スペックがわかるようになっているのです。
当日はこのQRコードとアプリを使った投票も行われており、当日の参加者がそれぞれの車種でお気に入りの車両を投票。もっとも投票数の多い車両のオーナーは、閉会式で表彰されていました。
また、当日参加者はハンドルネームとQRコードが印刷されたネームカードを下げていて、このネームカードのQRコードを読み取ってアプリで繋がるという光景も見受けられました。
SOCは、1997年にインターネットでオーナー同士の情報交換や交流を目的に発足したクラブ。今でこそインターネットで仲間を集めてオーナーズクラブを発足するというのは一般的ですが、インターネットがまだ普及していなかった当時としては、とても新しい動きであったと思います。それが現在ではアプリで参加受付を管理し、車両投票をするなど、SOCはオフ会やオーナーズクラブの最前線を走っていると感じさせてくれました。
昨年よりGRスープラが増えた?
参加車両を見てみると、ノーマルに近い車両から大幅なカスタマイズを施した車両まで、じつに個性豊かとなっていました。昨年もこのイベントに足を運びましたが、現行モデルであるGRスープラのデリバリーも進んだためか、参加車両にGRスープラが増えたという印象を受けます。
また、GRスープラも早いオーナーは各々好みのカスタマイズを施していて、見た目重視からサーキット仕様の機能性の高いエアロパーツを装着した車両までさまざまで、すでにディープなゾーンまでカスタマイズしたオーナーが増えた印象でした。 まだまだGRスープラに負けない参加台数を誇る80スープラは参加車種のなかでも、もっともカスタマイズのバリエーションが幅広い印象。
バリバリ現役のサーキットチューン仕様はもちろん、ノーマルに近いきれいな状態、ショーカーのように作り込んでいたり、オーディオシステムにこだわっているなど、さまざまな個性が見受けられました。
スープラのご先祖セリカXXも
70スープラは当時から乗り続けているオーナーが多いのか、80スープラよりも2ケタナンバーが多い印象。また全体的にノーマルな外装パーツの車両が多く、大幅なカスタマイズがされた車両は少なかったですが、細かなパーツのチョイスを見ると今でも現役でサーキットを走っていそうな車両も、チラホラ見受けられました。
また数は少ないものの、スープラの先祖とも言えるセリカXXもいました。こちらはオリジナル要素を綺麗に保っている車両がほとんどで、大切にされている印象を強く感じました。
新型BRZもエントリーしていて驚き
86/BRZゾーンを見てみると、こちらもサーキット仕様からショーカーのような車両まで、カスタマイズのバリエーションは幅広かったです。しかし、一番目立っていたのはやはり新型BRZでしょう。すでにデリバリーが進んでいるとのことですが、オフ会で見かけるのはビックリです。
GRヤリスゾーンを見るとノーマルルックな車両が多いものの、なかには大幅にカスタマイズしている車両も。また、まだまだ販売から間もない車種ながら、ホイールについたブレーキダストやタイヤの溶け方から、「走りこんでいる」と感じさせる車両が多いのが印象的でした。
今回はあいにくの空模様だったため、参加を断念したオーナーもいたとのこと。コロナ禍が落ち着き、良い天候で行われた際にはどれくらいの台数が集まるのか? 新時代の運用方法も含め、これからを期待してしまうミーティングでした。
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