フォルクスワーゲングループは4月22日、休止していた車両生産の再開に向け、感染拡大から従業員を守る具体的な方針を固めると共に、40,000を超えるサプライヤーや物流事業者にも感染症対策のメソッドを共有すると発表した。
新型コロナウイルスの感染数増加ペースが抑制されつつあることを受け、先週、フォルクスワーゲングループは世界の工場で順次乗用車生産を再開すると発表した。そこで気になるのは従業員の感染症予防策。ラインで働くスタッフはもちろんだが、自動車の組み立ては多くのサプライヤーの協力により成立するもの。こうした状況を踏まえ、フォルクスワーゲンは従業員、およびサプライヤーや下請け会社に対するケアを打ち出した。
提供されるメソッドはプラント従業員に対する最大限の感染予防策としてフォルクスワーゲンが開発したもの。健康管理のエキスパートが数週間かけて策定したというプランは、世界のグループ企業に採用される。対策の詳細はリリースされていないものの、生産現場やオフィスでのコミュニケーションパッケージまで含んでいるとのことだ。
生産再開にあたっての感染症対策について、関連企業などからはフォルクスワーゲンに様々な照会があったといい、小規模企業にとって、今回の措置は非常に効果的だろう。今後、全世界で40,000を超えるサプライヤーと数百の関連物流事業者が提供された対策手法を実行に移していくこととなる。その際には、グループ内で具体的な方策を参照でき、情報提供は19の言語で行われるとのことだから、インフラ整備の迅速さは、さすがグローバル企業の雄だ。
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