独フォルクスワーゲン、コロナ危機における部品供給について発表

コロナウイルス危機の中、独フォルクスワーゲンは純正パーツの供給について発表した。それによるとドイツ国内では3500箇所のサービス拠点のうち95％以上は営業を続け、世界では2万5000拠点のうち、約60％が稼働しているという。一方、注文数は通常時の1/3程度まで落ち込んでいるとのこと。

自動車販売会社にとっては、新車や中古車の販売だけでなく、修理やメンテナンスなどアフターサービスも重要な仕事。コロナ危機の中、クルマの修理をしてもらえるのか不安に感じているユーザーも多いだろう。そうしたなか、フォルクスワーゲンは部品供給およびメンテナンスを継続的に行っていることをアピールしてきた。

ドイツ・ヘッセン州にあるフォルクスワーゲン・カッセル純正パーツセンターは、グローバルに部品を供給する要の場所。ここでは平常時は約2400人の従業員が働いているが、現在は物流関連チームの人数を半分に削減して対応。管理部門の従業員は自宅で仕事をし、その多くの領域では従業員間、および従業員とサプライヤーの距離を適切に保ちながら運営しているとのことだ。

また、修理および整備作業を行うサービス拠点では、お客様とサービス関係者の間に安全な距離を保ち接客を行い、追加の衛生対策を行う。また直接的な接触を行うことなく、車両の受け取りや受け渡しができるように対応しているという。

フォルクスワーゲン グループ アフターセールス責任者のローマン・ハブラセック氏によると「私たちのお客様には、医療従事者や食料品の小売に携わっている方も数多くいらっしゃいます。彼らは普段以上にクルマを必要としています。そうしたなか、お客さまに純正パーツの供給を維持することは重要です」

またカッセルの従業員評議会の副議長であるウルリケ・ヤコブ氏は次のように述べている。
「修理工場への純正パーツ供給は　必ず確保する必要があります。従業員は、感染リスクをできる限り抑えるため、健康保護および衛生面の推奨事項を遵守して仕事に取り組んでいます。このような困難な状況下で市民のモビリティ確保に貢献してくれている従業員の皆様に感謝したいと思います」

ユーザーの立場からすると純正部品の供給が継続しているのはなんとも心強い。一方、ロジスティックを懸命に守ってくれている方々には、くれぐれも安全を担保してもらいたいところだ。

Comments

車が壊れない限りディーラーにも行きたくない
できれば誰とも近付きたくない

食品、医療品を除く小売店や飲食店の営業を禁止しているドイツでも、自動車整備工場はそれに含まれないらしい。
夏用にタイヤ交換の時期で混雑しているとのこと。