■北米と日本…同じオデッセイなのに違う!?
ホンダの米国法人は、2020年4月に予定されている「ニューヨークモーターショー2020」にて2021年モデルとなる新型「オデッセイ」を世界初公開すると発表しました。日本でもオデッセイは販売されていますが、北米のモデル(以下、北米版オデッセイ)とはどのような違いがあるのでしょうか。
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北米版オデッセイは、初代モデルこそ日本と同じですが、2代目以降はかつて日本で販売されていた「ラグレイト」がベースとなり、オデッセイとして販売され続けています。
北米版の現行モデルは、2017年に登場した5代目。日本版オデッセイの現行モデルは、2013年に登場した5代目と同じようなモデルチェンジを経ています。
ボディサイズは、北米版オデッセイが全長約5161mm、全幅約1993mm×全高約1767mmというラージサイズミニバンです。
一方の日本版オデッセイは、全長4840mm×全幅1820mm×全高1685mm-1715mmと日本市場では大きなサイズですが、北米版オデッセイと比べると一回りほど小さくなります。
パワートレインでは、北米版オデッセイが可変シリンダーシステム(VCM)という走行状態に応じて気筒休止を備えた、3.5リッターV型6気筒エンジン(最高出力280馬力)を搭載。
日本版オデッセイは、2.4リッター直列4気筒エンジン(最高出力175馬力-190馬力)のガソリン車と、2リッター直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッド車を設定しています。
今回、ニューヨークモーターショー2020で世界初公開される、2021年モデルの北米オデッセイは、さまざまな部分を大幅刷新しています。
フロントデザインは、従来モデルの中央部で強調されていた水平基調のクロームグリルから3本の細いグリルと細いクロームに変更されました。
フォグランプ部分では中央部のクロームで2段に分かれていた配置から縦型3段ライトに変更され、最新のホンダフェイスになっているほか、内装デザインや安全・快適装備なども最新のバージョンに刷新されています。
北米市場では、10年連続でミニバン販売ナンバー1を記録。ファミリー向けの機能性やミニバンのスポーティな運転性能を有するモデルとして人気があり、2021年モデルは好調なオデッセイの販売を底上げするモデルチェンジです。
■オデッセイはなぜ販売低迷したのか…
オデッセイは、日本のミニバン市場をけん引してきたモデルです。しかし、現行モデルとなる5代目はかつてほどの勢いなく、ミニバン人気が続くなかで、なぜオデッセイの販売が低迷してしまったのでしょうか。
初代オデッセイは、ホンダ「アコード」のプラットフォームをベースに開発され、1994年に発売されました。当時は、低重心のスタイルで乗降しやすく、セダンユーザーなどから支持された結果、翌1995年には12万5560台を販売し、登録車販売台数ランキングで4位になるほどの人気を博します。
3代目オデッセイでは、細長いヘッドライトになりスタイリッシュなデザインに変更され、ミニバンのなかでは低めだった全高をさらに引き下げ1550mmとし、機械式立体駐車場にも入庫可能なクルマとして登場しました。
また、スポーティなデザインやミニバンらしからぬ高い運動性能が若者に受け入れられ、歴代モデルと同様にヒットしますが、一部ユーザーからは車高の低さに対し不満の声が上がったのです。
そして、2013年11月に登場した現行の5代目オデッセイでは、1994年の初登場から採用していたヒンジ式のドアを廃止し、後席ドアをスライドドア式に変更。さらに、機械式駐車場に入庫可能な全高に見切りをつけたのです。
歴代オデッセイを販売してきたホンダの販売店スタッフは、次のように話します。
「最近では、コンパクトミニバンの『フリード』とステップワゴンが弊社の主力ミニバンとなっているほか、コンパクトカーの『フィット』やコンパクトSUV『ヴェゼル』を求めるお客さまも増えていることから、オデッセイの影が薄いのは事実かもしれません」
※ ※ ※
また、最近のホンダは軽自動車「N-BOX」の2代目モデルが2017年に登場してから販売好調となり、N-BOXを求めに販売店に訪れるユーザーも多いといいます。
かつて、ミニバン市場にけん引し、幅広いユーザーから支持されたオデッセイですが、近年の多様化かつ細分化するニーズには、マッチしていないのかもしれません。
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みんなのコメント
奥さんも大きい車を運転するの怖がるし、家の駐車場もそんな大きな車入れられないしで、
今はフリードですよ。
無責任な意見だけど北米版オデッセイを日本名エリシオンにして再導入してみたら?w
どこか一社でも、燃費が良く、良く走るあのサイズのワゴン出せば、ステーションワゴンファンは飛び付くと思うのですがね(^^;
ステーションワゴンファンとしては同じようなSUV、ミニバン市場はもうお腹いっぱいですね…