■自由な発想で製作された突出した存在
アメリカで生まれたチョッパーというカスタム・カルチャー。その起源や歴史を振り返ると「ハーレー・ダビッドソン」の各種モデルがベース車両の中心軸にあるのは否めない事実でしょう。
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しかし、その一方でチョッパーにおいてはベースマシンに囚われることなく、自由な発想で驚きのバイクを造り上げることも醍醐味のひとつです。その中でもここに紹介する一台は突出した存在といえるでしょう。
製作したのは1990年代後期から2000年代中期にかけてカスタム業界を牽引したといっても過言でない存在の「ウエストコーストチョッパーズ(以下WCC)」。1994年に米国のカリフォルニアで創業された同店を率いたビルダー、ジェシー・ジェームスは「チョッパーという旧いカルチャーに最新のプロダクツ(部品)を散りばめたネオ・チョッパー」を生み出し、90年代に一旦、廃れていたカルチャーを復権させた人物として知られています。
2000年には米国で放映された「ディスカバリーチャンネル」の「モーターサイクルマニア」という番組に登場し、2002年からは彼をパーソナリティーに迎えた「モンスターガレージ」という番組も毎週放映され、世間一般でも知られるメジャーな存在となったのですが、そんな時代、2007年に製作された『RADIAL HELL』と名付けられたこの一台は、まさに他の追従を許さない当時のWCCのイキオイを象徴するものです。
■見た目のインパクトとは裏腹に走りはスムーズ
WCCオリジナルの「ドミネーター・フレーム」を大胆にモデファイし、ビルドアップされたRADIAL HELLでは、強烈な存在感を放つエアプレーン(飛行機)用の星型エンジンを搭載。オーストラリアのRotec社製7気筒OHV 2800ccエンジンからのパワーは、ペラシャフトを介して車体左サイドに縦に設置されたプライマリー(エンジンの動力をミッションに伝える機構)に伝わり、動力に変換しているのですが、実際の走りを見たところ強烈なルックスとは裏腹に想像よりもスムースに感じられます。
6インチオーバー程度に抑えたフロントフォークやリジッドフレームという車体のセットアップ、前後のビレット(削り出し)ホイール、ブレンボ製ブレーキなどは他のWCCのマシン、ハーレーをベースにしたチョッパーと同じような仕様となっているのですが、やはりこの『RADIAL HELL』のような一台でも『走りとスタイルを両立する』WCCの流儀が貫かれています。 たとえば、このマシンを日常の中で普通に走らせるのは難しいかもしれませんが、こうした『ショーバイク』をただのオブジェとしてではなく、『バイクとして成立』させている点もWCCというショップの特筆すべき部分です。 2011年にカリフォルニアでWCCの幕を一旦閉じたものの、現在はテキサス州オースチンに移り住み、車や拳銃、そしてWCCとしてのバイク・カスタムも再開したというジェシー・ジェームスですが、彼のようなカリスマの存在が業界全体に“熱”をもたらせたのは紛れもない事実です。2000年代中期にはアメリカで“カスタム・ビルダー”にスポットを当てた番組が多数、制作されたのですが、紛れもなく、その起点となったのはジェシー・ジェームスという人物でしょう。
その彼が造り上げた、ある意味、チョッパーの究極形ともいえる『RADIAL HELL』は、やはり後世に語られるべき一台です。
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