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ついに自動車ディーラーもVRになる時代がやってくる!?

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ついに自動車ディーラーもVRになる時代がやってくる!?

アウディジャパンは、VR(バーチャル・リアリティ)技術を駆使した都市型ショールーム「Audi City 紀尾井町」を2月7日にオープンした。

Audi Cityとは、従来のロードサイド店舗とは一線を画した都市型のショールームコンセプト。通常のアウディショールームの半分ほどの面積ながらVR技術を使うことで、全ラインアップのボディカラーやオプション装備など、数億通りにものぼる組み合わせから好みの1台を作り出し可視化することが可能だ。

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アウディは2012年に最初のAudi Cityのパイロットストアをロンドンのピカデリーサーカス近くにオープン。翌年には北京にも誕生している。以来、このコンセプトを段階的に進化させ、2014年のベルリンを皮切りに本格稼働。これまでイスタンブール、モスクワ、ワルシャワ、ウィンブルドンの5店舗が生まれている。紀尾井町は世界で6店舗目のAudi Cityとなる。

ちなみに紀尾井町は、東京都千代田区の西部にある江戸からの歴史をつなぐ徳川家ゆかりの由緒正しい町名であり、ショールームはホテルニューオータニや上智大学と隣接し、従来のカーディーラーの概念とはまったく異なる立地にある。建物は1階と地下の2層構造で1Fのショールームは、LEDライトやアルミニウム素材など、アウディのもつアイテムをモチーフにしたデザインを採用。地下のスペースは、簾や障子をモチーフにした和テイストをはじめ、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが、旧帝国ホテルに採用した大谷石などを取り込んでいる。またロードサイド店舗と同等の数の試乗車も用意があるという。

アウディの2019年のグローバル販売台数は184万5550台と前年比1.8%増、一方、日本では2万4222台と前年比8.4%ダウンとなった。これは国際的な新燃費基準(WLTP)への対応に時間を要しており、新型車の導入が遅れたことが一因という。

ショールームにはレザー素材やアルミホイールといったオプション品を確認できるコーナーも設けられている。所在地は東京都千代田区紀尾井町4-3。「技術による先進」をカタチにしたショールーム報道陣向けの先行発表会の場でアウディジャパンのフィリップ・ノアック社長は、この遅れを取り戻すべく1月にはA6、A7の2リッターエンジンモデル、Q2にはディーゼルエンジンモデルを、年央にはA1の1リッターモデルと新型Q3のベースモデルとスポーツバックの2機種を同時に発売する、と発表。さらにA4、A5、Q7のフェイスリフトモデル、TTRS、RSQ3といったRSモデル、アウディ初の電気自動車e-tronも年内の導入を予定しており、一気に挽回を図ると意気込む。

こちらはすでにオープンを果たしているベルリンのAudi City。現在ロンドンやモスクワ、ウィンブルドンなど紀尾井町以外に5店舗で展開されている。AUDI AGさらに新しいブランド戦略、「美しい未来のためにサステイナブルな未来のモビリティを創る」を発表し、これは長年アウディが掲げてきた「技術による先進」を再定義したものだと述べた。

アウディでは2020年までに30モデル以上の電気自動車を投入し、販売台数の約4割を電気自動車が占めることを見込んでいる。これによってCO2排出量を2015年比で約3割削減することを目標として掲げ、また製造プロセスにおいてもEVのバッテリーのリサイクルや工場でのカーボンニュートラルや排水ゼロなどの達成に向けたアクションを開始している。

アウディジャパンとしても、第一歩としてカタログを紙からデジタルに移行。これによって年間30トンもの紙資源を削減できるという。また使い捨てペットボトルの消費削減を目指し、スマホアプリの「mymizu(マイミズ)」と提携。これはアプリによって無料で給水できる場所をさがし、ペットボトル飲料を購入するかわりに自前のボトルを使用する仕組みだが、アウディディーラーも給水スポットとしてこの活動に参加するという。

AUDI AG六本木のMercedes meや、虎ノ門に期間限定でオープンした「BMW i Megacity Studio」、同じく虎ノ門で3月29日まで期間限定で開催中の、フォルクスワーゲンがアートを通じてブランド体験を提供する「新虎ヴィレッジ」など、都市からの情報発進は、プレミアムブランドにとって重要なコミュニケーションツールの1つになっている。

文・藤野太一 写真・アウディ・ジャパン 編集・iconic

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みんなのコメント

1件
  • 紙資源の節約は分かるがVRだけじゃつまらん。

    実車の質感はVRごときには出せない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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