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なぜダイハツがSUV強化?「ロッキー」に続き新型軽「タフト」と攻勢かける理由とは

掲載 更新 6
なぜダイハツがSUV強化?「ロッキー」に続き新型軽「タフト」と攻勢かける理由とは

■ダイハツ新型「ロッキー」、なぜこのタイミングで発売された?

 ダイハツが2019年11月に発売したコンパクトSUV「ロッキー」の売れ行きが好調で、発売後すぐに同社の普通車でもっとも売れているモデルとなりました。また、2020年の半ばには軽自動車でも新たなSUVを投入し、SUVラインナップを強化する計画です。

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 このタイミングでダイハツがSUVに力を入れる狙いとは、どのようなものなのでしょうか。

 ロッキーは全長が4mを切るボディサイズが特徴のSUVで、ロッキーのOEMモデルとして供給される車種にトヨタ「ライズ」が存在します。

 日本自動車販売協会連合会が発表する登録車販売ランキングによると、ロッキーの2019年のランキング順位は11月に16位(販売台数4294台)、12月に16位(3514台)、2020年1月に21位(3153台)というかたちで推移しており、これは各月にダイハツが販売した登録車のなかで最上位の記録です。

 ちなみに、OEMモデルであるトヨタ「ライズ」は同期間に4位(7484台)、2位(9117台)、1位(1万220台)と推移しており極めて好調ですが、トヨタとダイハツではディーラー網をはじめとする販売力に大きな差があることから、ロッキーの販売台数は十分健闘しているといえます。

※ ※ ※

 かつてダイハツには「ビーゴ」というコンパクトSUVが2016年まで存在しましたが、その後ロッキーが登場するまで同社のコンパクトSUVのラインナップには3年の空白期間があったことになります。

 なぜ、ダイハツはこのタイミングで新モデルのコンパクトSUVを開発したのでしょうか。新型ロッキー/ライズのチーフエンジニアを務めたダイハツ工業 製品企画部の大野宣彦氏は、次のように話します。

「日本の乗用車市場は毎年横這いの状態ですが、SUVについては年々比率が上がっており、SUVの人気が高まっていることがわかります。またコンパクトカーに乗っているユーザーがより大きなSUVに乗り換える比率も、年々上がっています。

 SUVを購入したユーザーに話を聞くと、不満点として『車両価格が高い』『荷室が狭い』『もう少し小回りが利くとよい』などの意見が多く寄せられました。

 そこで、コンパクトサイズで広い荷室を持つ、新しいジャンルのSUVの世界があるのではないかと思い、ロッキー/ライズの開発をはじめました。

 ロッキー/ライズは、軽自動車やコンパクトカーから乗り換えるアップサイザーの人や、ミニバンや大型SUVからダウンサイジングする人など、幅広いお客さまにマッチするのではないかと思います」

 SUVがブームとなるなかで生まれた、これまでにないコンパクトなSUVへの需要が、ロッキーの開発のきっかけとなったようです。

■絶対負けられない? 新型「タフト」に課せられた使命とは

 ダイハツは、コンパクトSUVのタフトに続き、軽自動車においても新型「タフト」という新たな軽SUVを2020年の半ばに発売する予定です。

 現在ラインナップされている「キャストアクティバ」もアウトドアテイストを感じさせる軽自動車ですが、軽SUVの独立したモデルとして、新型タフトが登場する見込みとなっています。

 タフトは全長3395mm×全幅1475mm×全高1630mmのボディサイズを持つ、「Tough&Almighty Fun Tool」がコンセプトのモデルです。

 角張ったシルエットとメッキパーツが多用された存在感あるデザインの外観を持つほか、大型のガラスルーフを採用して車内の開放感と遊び心が演出されています。荷室空間はフラットな設計で、使い勝手にも配慮されていることも特徴です。

 新型タフトが投入される軽SUV市場には、2020年1月にフルモデルチェンジされた新型モデルとしてスズキ「ハスラー」が存在します。

 初の全面刷新で新しくなった外観は、丸みを帯びた初代モデルから一転し、2代目モデルではハスラーらしさを残しつつも角張った印象のボディが採用されました。

 また、2019年3月には三菱からも軽SUVとして「eKクロス」が発売されており、いま盛り上がりを見せるカテゴリのひとつです。

 そのため、軽自動車づくりを得意分野のひとつとするダイハツにとって、軽SUVは負けが許されないカテゴリといえます。

※ ※ ※

 新型タフト(タフトコンセプト)は東京オートサロン2020で世界初公開され、来場者から大きな注目を集めました。

 新型タフトについてダイハツの担当者は次のように説明します。

「新型タフトは、いくつかのパーツは変更されますが、概ね展示されたコンセプトモデルと同じ状態で市販されます。内装で採用されたガラスルーフなどの装備も、『タフトコンセプト』と同様に採用されると考えていただければと思います。

 予約の開始などに関して、具体的な時期は現時点で決まっておりません」

 コンパクトSUVに続いて、軽SUVでもダイハツは売れ行きを伸ばすことができるのか、注目されます。

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みんなのコメント

6件
  • キャストアクティバは現行ラインナップではありませんよ。生産中止になりました。
    良い車なんですけどね。
  • イグニスだってコンパクトSUVなのに
    なんで売れないの?(涙)
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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