■新型ヤリスと新型フィット、燃費対決の行方は?
国土交通省は、定期的に新車として販売されるクルマのWLTCモード(一部JC08モード)を公表しており、最新版を2019年12月2日に発表。その後、同月20日にはトヨタ新型「ヤリス」の詳細情報がアナウンスされました。
ガソリンなんて気にしない! 国産車燃費激悪ランキングワースト3!
そして、ホンダは2020年2月13日に新型「フィット」の燃費を公表。果たして、新型フィットの燃費はどれほどのものなのでしょうか。TOP5から順に紹介していきます。
●5位:ホンダ「インサイト」
ホンダ「インサイト」は、2018年12月14日に発売されました。国内市場には、約4年振りに復活して話題となりました。
インサイトを復活させる理由について、商品企画を担当する間俊輔氏は、「いまの時代はハイブリッドが当たり前になっています。提供するクルマの本質的な価値をもう一度見直して、時代に合った価値を「インサイト」という名前の意味も含めて提案するのが意図でした」と語っています。
インサイトの展開グレードは、「LX/EX/EX BLACK STYLE」の3種類。パワートレインは、1.5リッターガソリンエンジン+2モーター(2WD)となり、WLTCモードもっとも良いグレードは、LXの28.4km/Lです。
車両価格は、332万2000円から369万6000円です。
●4位:トヨタ「カローラ」
インサイトに続く結果となったのが、2019年9月にフルモデルチェンジを遂げたカローラ(セダン)です。なお、先代モデルの「カローラアクシオ」と「カローラフィールダー」はおもにビジネスモデルとして併売されています。
カローラに設定されるパワートレインは、1.2リッターと1.8リッターのガソリン車(2WD)と1.8リッターハイブリッド車(2WD/電気式4WD「E-Four」)が設定されています。
WLTCモードがもっとも良かったグレードは、1.8リッターガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車の「S」、「G-X」(ともに2WD)が29.0km/Lを記録。
カローラの価格は、193万6000円から275万円です。
●3位:ホンダ「フィット」
新型フィットは、2020年2月13日に発表されました。すでに最大のライバルとされる新型ヤリスの燃費情報が出ていたことから、注目が集まった新型フィットの燃費。
新型フィットに設定されるパワートレインは、1.3リッターガソリン車(2WD/4WD)と1.5リッターに2モーターを組み合わせたe:HEVといわれるハイブリッド車(2WD/4WD)が設定されています。
先代モデルでは、1モーターのハイブリッドシステムでしたが、新型モデルでは同社「インサイト」などに搭載する2モーターシステムを小型化、さらに新開発モーターを採用するなど大幅に刷新されました。
そんな新型フィットの燃費は、ハイブリッドグレード「e:HEV BASIC(FF)」となり、WLTCモードで29.4km/Lを記録しました。
新型フィットの価格は、ガソリン車「BASIC(FF)」の155万7600円からハイブリッド車「e:HEV LUXE」の253万6600円です。
■新型フィットは3位に! 新型ヤリスは何位?
●2位:トヨタ「カローラスポーツ」
国土交通省が公表した資料では、もっともWLTCモードの数値が良かったのが「カローラスポーツ」です。
ハッチバックのカローラスポーツは、2018年6月に発売された新型モデルです(カローラシリーズでは通算12代目)。パワートレインは、1.2リッターガソリン車(2WD/4WD)と1.8リッターハイブリッド車(2WD)が設定されています。
そのなかでも、1.8リッターガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド仕様の「HYBRID G」、「X」グレードが30.0km/Lを記録しています。
カローラスポーツの価格(消費税込、以下同様)は、216万9200円から282万4800円です。
また、2019年9月17日には、セダンの「カローラ」とワゴンの「カローラツーリング」が新たに発売されたのと同時に、カローラスポーツが一部改良され、ボディカラーの追加やサスペンションの最適化などをおこない、走行性能が向上しました。
●1位:トヨタ「ヤリス」
これまで国内市場では、「ヴィッツ」という車名で販売されていましたが、今回のフルモデルチェンジによって、海外で使用されている「ヤリス」に変更されています。
新型ヤリスは、2019年10月16日に世界初公開されましたが、同年12月20日に燃費や価格などの詳細情報が公表され、燃費の良さを示すWLTCモードが「HYBRID X」グレードで36.0km/Lを記録し、現在公表されているWLTCモード燃費でもっとも高いモデルとなりました。。
これにより、それまでもっとも燃費が良かった「カローラスポーツ(ハイブリッド仕様)」の30.0km/Lを超えた形となっています。
新型ヤリスは、新開発の1.5リッター直列3気筒ガソリンエンジンに新世代ハイブリッドシステムを組み合わせ、力強く滑らかな走りを実現。
また、ガソリン車は1.5リッターガソリンと1リッターガソリンの2種類となり、1.5リッターには6速MTも設定されるなど、高い走行性能と環境性能を両立したコンパクトカーのクラスを超えたモデルです。
価格(消費税込、以下同様)は、139万9500円から249万3000円です。
※ ※ ※
今回のWLTCモードには、燃費が良いクルマとして定番のトヨタ「プリウス」、「アクア」や、日産「ノート」が入っていません。
これは、WLTCモードに変わる前に発売されたクルマということもあり、JC08モードでは測定していても、WLTCモードで測定しないため表記されていなく、測定方法も異なるために厳密な比較はできません。
しかし、国産車のモデルでWLTCモードとJC08モードの表記差は、4km/Lから6km/lとなっています。
その場合、プリウスのJC08モード燃費でもっとも良いのが39.0km/Lとなるため、新型ヤリスと比べると同等または若干値で新型ヤリスが上回ると予測できます。
今回、新型ヤリスが公表される国産車のなかでもっとも高くなりましたが、次にこの記録を破るモデルは現れるのでしょうか。
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みんなのコメント
と自慢してた割に、新型フィットとの対決になると何故か
「居住性が良い!後部座席が広い!」
と自慢する都合の良いホンダ脳