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デリカ顔の三菱新型「eKスペース」登場! 目指したのは軽ワゴン王者のN-BOX

掲載 更新 7
デリカ顔の三菱新型「eKスペース」登場! 目指したのは軽ワゴン王者のN-BOX

■競合ひしめく軽ワゴン市場に三菱が投入する新型「eKスペース」とは?

 三菱自動車は、軽スーパーハイトワゴン「eKスペース」をフルモデルチェンジし、2020年3月19日より発売されます。

【画像】オラオラ顔の新型eKクロススペースをチェックする(38枚)

 近年は軽スーパーハイトワゴンの人気が高く、ホンダ「N-BOX」は普通車も含めた新車販売台数トップを3年連続で記録。ダイハツ「タント」やスズキ「スペーシア」など、競合がひしめくカテゴリです。

 そのなかで三菱新型eKスペースは、誰もが欲しくなるスーパーハイトワゴンを目指したといいますが、いったいどのようなクルマに仕上がっているのでしょうか。

 新型eKスペースは、標準モデルのeKスペースに加え、「eKクロススペース」が設定されました。

 従来モデルではエアロパーツが装着されたカスタムグレードとして「eKスペースカスタム」がラインナップされていましたが、新型モデルではカスタムグレードがなくなり、クロスオーバーモデルのeKクロススペースに置き換わります。

 なお、新型eKクロススペース/eKスペースは、2019年3月に発売された「eKクロス/eKワゴン」と同様に、三菱と日産の合弁会社であるNMKVが企画・開発し、基本設計は日産が担当していますが、デザインについては三菱と日産でそれぞれ独自のものが与えられています。

 eKクロススペースのデザインは、最近の三菱のフロントマスクに共通する「ダイナミックシールド」をベースに、SUVらしさを強調。ブラックとシルバーのパーツを装着し、タイヤが四隅にある踏ん張りを感じるスタンスとし、アクティブかつ力強い印象としました。

 大胆な表情を生むフロントグリルの「ハニカムグリルパターン」は、新型「デリカD:5」や新型eKクロスにも採用されているもので、緻密にデザインされているのが分かります。

 また、ヘッドライトはボンネットに潜り込むように配置され、ボンネットとの隙間を見せないようにするなど、手が込んだ造り込みがおこなわれました。

 SUV風のeKクロススペースについて、三菱は次のように説明します。

「現在のスーパーハイトワゴンのカテゴリにおいては各社ラインナップがありますが、カスタムといわれるエアロパーツが装着されたクルマと、スタンダードと呼ばれる標準モデルが多くのモデルに用意されています。

 SUVを強みとする三菱として、すでに発売されている『デリカD:5』や『eKクロス』と同様に、eKクロススペースにもSUVテイストを取り入れました。

 これまではいろいろなデザインのフロントグリルがあったのですが、パッと見たときに三菱車だということをわかってもらうためにも、ダイナミックシールドを取り入れています」

 標準モデルのeKスペースは、フロントフェイスは開口部の少ないボディ同色のグリルで上質感を表現しました。ヘッドランプからボディサイドへと連続するキャラクターラインにより、一体感があり伸びやかでスタイリッシュなデザインとしています。

※ ※ ※

 新型eKクロススペース/eKスペースは、豊富なボディカラーが用意されました。eKクロススペースは、新色「サファイヤブルー」と「ナイトシャドーパープル」を含む13色、eKスペースは9色のバリエーションとしています。

 豊富なボディカラーを揃えた理由は、軽自動車に求められる要望がこの10年くらいで変わってきていることが背景にあるといいます。

 市場調査によると、以前は燃費や経済性を重視するユーザーが多かったのですが、最近ではボディカラーを重視する人が多くなっていることがわかりました。

 そのため、新型eKクロススペース/eKスペースもボディカラーを重視し、さまざまなカラーが用意されました。

 なお、新型eKクロススペース/eKスペースのボディカラーのバリエーションは、eKクロス/eKワゴンよりも多くラインナップされています。

■全車ハイブリッドで走行性能と燃費を両立

 新型eKクロススペース/eKスペースは、日本でもっとも売れているホンダ「N-BOX」をベンチマークとして開発されたといいます。

 ターゲットユーザーは、eKクロススペースが40代から50代男性で、子供が成人して自由な時間が増えた人やアウトドアを楽しみたい人を想定。

 eKスペースは、30代から40代の子育て中の既婚女性で、ママ同士で同じものを選びたくない、人と違う個性的な物選びをしたい、家族のために安全性を求めて快適なクルマが欲しいという人をターゲットにしています。

 アクティブなシーンも日常での使用にも対応できるよう、背の高さを活かして広い室内空間を実現。室内高は1400mmを確保し、子供が立って着替えることも可能です。後席の足元空間も広いため、もうひとつの荷室のように使うこともできます。

 新型eKクロススペース/eKスペースで特徴的なのは、ロングスライドできる後席です。後席は最大320mmスライドし、一番前にした状態で、運転席から後席の子どもや荷物に楽に手が届くようになっています。

 その際にさらに便利な機能として、助手席の肩口にリクライニングレバーを設定し、前に倒すことができるようになりました。それにより、後席に手が届きやすくなっているといいます。

 荷室も大容量で、後席のシートを一番前にすると、大型のスーツケースなども積載できる大きなラゲッジスペースが広がります。

 ファミリーで使用することを考慮し、スライドドアの開口部を広く確保。子どもが乗り降りする際や、荷物の載せ降ろしなども楽におこなえるようになりました。

 両手がふさがっていても、フロア下に足を抜き差しすることでスライドドアが開閉する「ハンズフリーオートスライドドア」も装備され、便利に使えるようになっています。

 装備面では、天井に装備されている「リヤサーキュレータ」が改善され、パネルのなかに収納することでスッキリとした見た目にすると同時に、スイッチの位置を変更して運転席から操作しやすくしました。

 後席に人が乗ることが多いスーパーハイトワゴンならではの工夫として、助手席の後ろに上下にシートバックポケットを用意。現行eKスペースにもある、シートバックテーブルも引き続き採用されました。

 加えて、最近は車内でスマホやタブレットを充電する人が多いことから、助手席後ろに急速充電対応のUSBポートを備えています。

 パワートレインは、eKクロス/eKワゴンと同じですが、新型eKクロススペース/eKスペースは全車ハイブリッドを搭載。自然吸気エンジンとターボエンジンを用意し、CVTと組み合わせることで、力強く滑らかな加速性能と優れた燃費性能を両立しました。駆動方式は2WDと4WDが設定されています。

 ターボ車に装着されているパドルシフトは操作感にこだわり、手の大きさに関わらず、誰もが使いやすい形状とされました。

 また、高速道路同一車線運転支援技術「マイパイロット」をオプション設定しています。最近は全車標準で安全運転支援システムを備える軽自動車が増えていますが、軽自動車のユーザーは近所の買い物だけで高速道路を使わないという人もおり、その分価格を下げてほしいという要望があることから、中間グレードと上級グレードにオプション設定としているということです。

 さらに、下り坂でアクセルとブレーキの操作が不要となる「ヒルディセントコントロール」を国内の三菱車として初めて搭載しました。

 アウトドアでの険しい斜面を下るのはもちろん、ショッピングセンターなどの自走式立体駐車場の下り坂でも使用することを想定しているといいます。

 また、新型eKクロススペースに、アダプティブLEDヘッドライト(ALH)がオプション設定されました。ALHは、対向車や先行車にハイビームを照射しないよう、自動的に照射範囲を制限することで、対向車や先行車を幻惑させることなく、視認性を確保します。

 安全装備については、eKワゴン/クロスに装備されている「e-Assist」に加えて、標識検知機能、ふらつき警報、先行車発進お知らせ、前方衝突予測警報という4つの機能が増えています。

 前方衝突予測警報は、ミリ波レーダーで2台前の車の挙動を感知。2台前の車が急ブレーキを踏んだことを知らせて玉突き事故を防止し、安全性を高めました。

※ ※ ※

 価格(消費税込)は、新型eKクロススペースが165万5500円から199万1000円、新型eKスペースが139万9200円から176万7700円です。

 2019年10月の東京モーターショー2019では新型eKクロススペースが、2020年1月の東京オートサロン2020では新型eKクロススペース/eKスペースの2台が展示され、来場者から好評だったといいます。

 2020年2月6日におこなわれた新型「eKクロススペース/eKスペース」の発表会で、三菱自動車 国内営業本部長 印藤啓孝氏は、「3月19日の発売開始までに、月販目標2400台の倍以上5000台を狙っていきたい」と意気込みを語りました。

 SUVテイストという他車にはない個性を持つ新型eKクロススペースは、競合ひしめく軽スーパーハイトワゴン市場の台風の目となるのか注目されます。

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みんなのコメント

7件
  • ダイナミックシールドの軽での具現化は、もうすこし大人し目と願いたい。
  • オラオラ顔にしなければ売れないのはわかりますが、最近の顔何とかなりませんか悲しくなります。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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