■アウトドアテイストを取り入れた新型ハスラーの内外装の変化とは?
軽クロスオーバーSUVのスズキ「ハスラー」は、初代モデルが2014年に登場しました。
【画像】2トーンカラーが斬新! 新型ハスラーの内外装をチェック!
初代モデルは見ただけで心が躍り、あれもコレも積んでみたくなり、どこか遠くへ行きたくなる「遊べる軽」として大ヒット。
カラーコーディネートやアクセサリー装着で、自分だけの「マイハスラー」を楽しむユーザーも多く、もはやSUVの枠を超えた唯一無二の存在になったといえるでしょう。
6年の月日を経て2020年1月20日に登場した新型ハスラーは、どこから見てもハスラーだとわかるキャッチーな印象や、ワクワクするようなアクティブな感覚はそのままに、少しオモチャっぽさが控えめになり、大人っぽさや上質感がアップしたというのが第一印象です。
そして、どちらかといえばコロンとしていたフォルムが、四隅をきっちりと引っ張ったシカクに近くなり、荷室の部分となるCピラーにクォーターガラスを入れるなど、スクエアな印象を強調。まるでジープのようなタフさ、力強さも手に入れたと感じます。
こうしたデザインの変化は、6年前よりもアウトドアが身近なレジャーとなり、マウンテンジャケットなどを日常的なファッションアイテムとして楽しむことも認知されるなど、アウトドアスタイルが広がってきたことから着想を得たといいます。
そして新型ハスラーの内装は、一見してわかるほど大きく変身しました。3連のカラーガーニッシュが並ぶインパネなど、初代よりも遊び心が盛りだくさんになっている印象です。
スタートスイッチを押すと、中央のナビ画面にキュートなハスラーのアニメーションが流れたり、走っている最中にも小さなワクワクをくれる演出もあります。
そんななかでも、ナビやオーディオの操作や収納の使い勝手・質感ともに向上しているのはさすが、ユーティリティの名手・スズキらしいところ。とくに、運転席と助手席の隙間のフロアに、女性のメイクポーチやA4書類などが余裕で置ける小物トレーがあるのが便利です。
また、35mm延長したホイールベースを丸ごと室内空間の拡大に充てたというだけあって、大人が4名乗ってもゆったり余裕のスペース。運転席は、ヒップポイントが7mm下がり、上下視界が0.5度改善されていることや、ヘッドクリアランスが29mmアップしたこともあって、さらに開放的に感じます。
逆に後席はヒップポイントが5mm上がり、フロアが2mm低くなっているので、アップライトな視点で見晴らしがよく、大柄な男性でもラクな姿勢で足がおろせるようになりました。
足を組んでもまだまだ余る、広い足元スペースにもビックリです。頭まわりの圧迫感が大幅に軽減されていて、ただ座るだけでなく、着替えや休憩、子どもの世話をするときにも快適だろうと感じました。
※ ※ ※
大量の荷物を積むことが多いラゲッジの使い勝手もアップしました。初代でも好評だった、防汚タイプの後席背面とフロアはそのままに、ラゲッジ側から後席がスライドできるようになったり、ラゲッジアンダーボックスを取り外して洗えたりと、さらにガンガン使えるようになっています。
ただ1点、ストラップを引きながらおこなう後席スライドの操作がなかなか難しく、もう少し操作性をよくして欲しいと感じました。
とはいえ、容量、アレンジともに優秀なことには変わりません。アイデア次第で自分の趣味やライフスタイルにぴったりの使い方ができる、アクセサリーも豊富に用意されています。
■新開発のパワートレインでハスラーの走りはどう進化した?
新型ハスラーのパワートレインは、「アルトワークス」から採用されたターボエンジンおよび新開発の自然吸気エンジンに、2ポートオイルポンプをスズキとして初採用した新開発のCVTが組み合わされ、高出力化されたISG(モーター機能付発電機)と充放電効率を向上したリチウムイオンバッテリーによるマイルドハイブリッドが全車に搭載されています。
市街地走行時のモーターアシスト時間も10%アップしたそうですが、走行性能はどのように進化しているのでしょうか。まずはターボモデルから走らせてみました。
アイドリングはとても静かで、発進直後から丁寧な加速フィールが続きます。パワーの出方に厚みがあるという表現がぴったりの、上質感のある走りに感心しました。速度を上げていっても余裕があり、大人4人乗車で坂道を上っても息切れする様子はありません。
レーンチェンジやブレーキングでの剛性感もしっかりあるので、頼もしいハスラーに包まれるような乗り味。ステアリング操作もなめらかで、頻繁な加減速でもガサツなところがなく、新型ハスラーは走りの面でも大人っぽく進化したのだと感じました。
次に自然吸気モデルに乗り換えると、よく吹け上がる軽快な加速フィールや、ちょっとカジュアルなステアリングフィールなど、キビキビとした印象も強く、従来のハスラーのイメージに近い乗り味です。
さすがに坂道ではノイズもやや大きめにはなりますが、それも不快なところは一切なく、むしろ楽しいと思えるような感覚です。
頻繁に長距離走行をするにはターボのほうが快適かもしれませんが、そうでなければ自然吸気モデルでも十分に満足できそうだと感じました。
そして試乗している間、とてもいいなと思ったのがシートの座り心地です。何か変わっているのか開発陣に聞いてみると、基本的なところは現行「ワゴンR」で大改良したものを踏襲しつつ、骨格を広げてシートレールに対してのバランスをとり、真上に座れるよう改良したとのことでした。
座面が30mm以上広がり、クッションの厚みもAセグメントの小型車並みになっているそうで、座り心地のアップも納得です。
今回、オフロードは走っていませんが、アプローチアングル29度、デパーチャーアングル50度とそれぞれ拡大し、走破性も向上している新型ハスラーなので、アクティブなドライブを楽しむためにも、シートの改良は大きな強みになりそうです。
※ ※ ※
新型ハスラーをチェックしてみていちばん実感したのは、オールマイティさがさらに極まったということです。
レジャーのときばかりではなく、普段の買い物や送り迎えなどで乗るときにも、ちょっとしたストレスを徹底的に排除し、気持ちよく走れるような装備、技術が詰め込まれているのです。
だから、ちょっとそこまでのお出かけでもウキウキできたり、前向きになれたり。新型ハスラーは、いつもの日常を豊かにしてくれる、人生の相棒として最高の存在だと思います。
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