現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【絶対比較】トヨタ RAV4とマツダ CX-5。ハイブリッドかディーゼルか悩ましい個性派SUVの2台

ここから本文です

【絶対比較】トヨタ RAV4とマツダ CX-5。ハイブリッドかディーゼルか悩ましい個性派SUVの2台

掲載 更新 13
【絶対比較】トヨタ RAV4とマツダ CX-5。ハイブリッドかディーゼルか悩ましい個性派SUVの2台

ミドルサイズSUVのなかでもハイブリッドモデルを用意するトヨタRAV4と、ディーゼルエンジンを採用するマツダ CX-5を検討比較するという人も多いのではないだろうか。そこで、ここでは300万円台に設定されている両モデルをライバルに見立てて比較してみよう。

※タイトル写真は、おおよそのサイズを比較できるように両モデルのノーズ先端で位置合わせしています。

【くるま問答】アイドリングストップ機能はよいことばかりではない。OFFスイッチはいつ使う?

ボディサイズは近いが対照的なスタイリングのRAV4とCX-5
トヨタRAV4は乗用車のプラットフォームをベースに開発されたSUVの草分け的存在。代を重ねるごとに乗用車ライクな性格を強め、日本未導入の従来モデルは北米でついに乗用車ベストセラーのカムリを超える販売台数を記録した。現行モデルは大胆にも伝統的SUV路線に回帰したが、これまた大ヒット。勢いは凱旋した日本でも止まらず、一躍SUV月間ベストセラーの座をひた走る。

一方のCX-5は、初代でフレッシュなデザインと国産車で希少なクリーンディーゼルエンジンが支持され、1代で人気SUVの座を確立。現行モデルはそのコンセプトを継承しつつ、内外装や走りの質感を大幅に高めてきた。いま、日系ミドルサイズSUVでとくに魅力的なトップ2の対決だ。

■トヨタ RAV4 ハイブリッドモデルの車両価格
 ハイブリッドX(FF):326万1500円
 ハイブリッドX(電気式4WD):351万4500円
 ハイブリッドG(電気式4WD):388万8500円
■マツダ CX-5 ディーゼルエンジン搭載モデルの車両価格
 XD(FF):293万7000円
 XD(4WD):316万8000円
 XD プロアクティブ(FF):317万3500円
 XD プロアクティブ (4WD):340万4500円
 XD Lパッケージ(FF):342万6500円
 XD Lパッケージ(4WD):365万7500円
※すべて税込

まずはボディサイズ、ホイールベースから比較してみるとその差はわずか10mm。しかし、リアオーバーハングをしっかりとったRAV4の全長が50mmほど長い4600mmと、欧州Dセグメントにあたるサイズ。CX-5も国内ではミドルサイズと言えるが、4545mmという全長は国際基準においてはCとDセグメントの中間にあたる。全幅もRAV4のほうがワイドで、全高はほぼ同じ。

スタイリングは対照的で、RAV4はSUVの乗用車路線に一石を投じるエッジの効いたオフローダー的雰囲気が、確かな存在感を放つ。ただし、最低地上高を比較するとCX-5の方が高い。滑らかな線と面が織りなすボディは逞しさとともに、美しさでも見る者を惹きつける。CX-5の走りの印象は外観どおり乗用車的で、ステアリングホイールから伝わってくる密な接地感を感じさせてくれる。ただし、RAV4のハンドリングと乗り心地はさらに好バランスだ。

後席ニールームの広さでは、ホイールベースの10mm長いCX-5の有利かと思いきや、RAV4が若干上まわる。どちらのモデルもフロントノーズをしっかり出して、まるでFRのようなロングノーズプロポーションを演出しているが、CX-5はそれをいっそう強調したデザインになっている。そのため、室内長では不利だ。とはいえミドルサイズSUVに求められる余裕を確保しており、シートサイズは欧州勢に見劣りしないほどタップリしている。

違いの大きな点といえばラゲッジルーム容量だ。リアタイヤ中心からボディ後端までの長さにあたるリアオーバーハングの短いCX-5は荷室のサイズでも不利で、ミドルサイズSUVの中でもやや小さい505L。かたやRAV4は580Lと、クラス最大級の大きさを備えている。

安全運転支援システムの充実さはほぼ互角か
RAV4の「トヨタセーフティセンス」、CX-5の「iアクティブセンス」ともに単眼カメラとレーダーを使った主流の方式で、機能・性能ともに充実かつ拮抗。細かく見ると、走行時の衝突被害軽減ブレーキは両車とも昼夜の歩行者を検知し、RAV4はさらに昼間の自転車まで対応する。全車速追従クルーズコントロールのステアリング支援が渋滞でも可能な「レーントレーシングアシスト」も、RAV4の強みだ。CX-5はハイビームの照射範囲をきめ細かく制御する「アダプティブLEDヘッドライト」が、夜間運転の安心感をいっそう高める。

ハイブリッドモデルのRAV4か、ディーゼルモデルのCX-5か
RAV4のハイブリッド車(HV)は2.5Lエンジンとの組み合わせ。モーターアシストが渾然一体となった大トルクとシステム出力222ps(FFは218ps)のハイパワー、実勢に近いWLTCモードで20km/L台をマークする低燃費の両立は、HVならではの魅力だ。駆動方式は後輪をモーター駆動する電気式4WDの「i-Four」を主力にしている。RAV4はリア重視の駆動トルク配分を可能として、オンロードでもFRに近いハンドリングを楽しめる。

その一方、CX-5の2.2Lディーゼルも負けず劣らず。4.5Lガソリンエンジン並みの大トルクを低回転で発生する迫力はRAV4を凌ぎ、パワーも伸びやか。燃費のよさも高速巡行ではHV顔負けで、しかも軽油はレギュラーガソリンより20円/Lほど安い。FFベースの「iアクティブAWD」は、前後トルク配分を最大で50:50とするが、この駆動力制御もクラストップレベルだ。悪路でスタック時の脱出性を高める「オフロードトラクションアシスト」の追加も頼もしい。

4WDのトップグレード同士では、RAV4ハイブリッドGがCX-5 XD Lパッケージの約23万円高。それぞれディーラーオプションのナビ装着でさらに10万円以上広がるが、その分はエコカー減税などの優遇でほぼ相殺される。アクティブ&カジュアルなRAV4か、華麗で洗練されたCX-5か。デザインや実用性に応じてどちらを選んでも満足感に浸れる、ちょっと贅沢なミドルサイズSUVなのだ。(文:戸田治宏)

トヨタ RAV4 ハイブリッド G 主要諸元
●全長×全幅×全高=4600×1855×1685mm
●ホイールベース=2690mm
●車両重量=1690kg
●パワートレーン=直4 DOHC+2モーター
●排気量=2487cc
●エンジン最高出力=178ps/5700rpm
●エンジン最大トルク=221Nm/3600-5200rpm
●モーター最高出力=前120ps/後54ps
●モーター最大トルク=前202Nm/後121Nm
●駆動方式=電気式4WD
●トランスミッション=電気式無段変速機
●車両価格=388万8500円

マツダ CX-5 XD Lパッケージ(4WD) 主要諸元
●全長×全幅×全高=4545×1840×1690mm
●ホイールベース=2700mm
●車両重量=1670kg
●エンジン=直4 DOHCディーゼルターボ
●排気量=2188cc
●最高出力=190ps/4500rpm
●最大トルク=450Nm/2000rpm
●駆動方式=4WD
●トランスミッション=6速AT
●車両価格=365万7500円

[ アルバム : RAV4とCX-5 はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

未来のWRC戦士は誰だ? 若武者激突! モリゾウチャレンジカップ第2戦レポート
未来のWRC戦士は誰だ? 若武者激突! モリゾウチャレンジカップ第2戦レポート
ベストカーWeb
プリウスもない! クラウンセダンにもない! 最近フォグランプのあるクルマ減ってない?
プリウスもない! クラウンセダンにもない! 最近フォグランプのあるクルマ減ってない?
ベストカーWeb
宮田莉朋が2度目のWEC出走へ。第3戦スパでレクサスRC F GT3を代役ドライブ
宮田莉朋が2度目のWEC出走へ。第3戦スパでレクサスRC F GT3を代役ドライブ
AUTOSPORT web
中央道の渋滞対策2ストライク、三振間近! なぜ愚策が繰り返されるのか?[清水草一の道路ニュース]
中央道の渋滞対策2ストライク、三振間近! なぜ愚策が繰り返されるのか?[清水草一の道路ニュース]
ベストカーWeb
大型連休でも大活躍! 6名以上乗れる手頃な価格の中古車4選
大型連休でも大活躍! 6名以上乗れる手頃な価格の中古車4選
グーネット
ハイブリッドなのにスポーツカー⁉️ C 63 Sに新世代のAMGを見た
ハイブリッドなのにスポーツカー⁉️ C 63 Sに新世代のAMGを見た
グーネット
レクサス 新型「GX550オーバートレイル+」抽選販売スタート!通常販売は2024年秋開始
レクサス 新型「GX550オーバートレイル+」抽選販売スタート!通常販売は2024年秋開始
グーネット
マツダ 新型3列シートSUV「CX-80」初公開 2024年秋に欧州で発売
マツダ 新型3列シートSUV「CX-80」初公開 2024年秋に欧州で発売
グーネット
プリウス後席ドアに13万台のリコール! 暫定的に手動開閉に! ところでプリウス後席ドアって手動でどう開けるの?
プリウス後席ドアに13万台のリコール! 暫定的に手動開閉に! ところでプリウス後席ドアって手動でどう開けるの?
ベストカーWeb
クルマの窓から愛犬が顔出してる! 可愛いんだけどこれって違反にならないの?
クルマの窓から愛犬が顔出してる! 可愛いんだけどこれって違反にならないの?
ベストカーWeb
ボルドールの経験でEWCの切符を掴んだ綿貫舞空。ル・マンで昨年2位の3ART加入に「できれば優勝をしたい」と意気込み
ボルドールの経験でEWCの切符を掴んだ綿貫舞空。ル・マンで昨年2位の3ART加入に「できれば優勝をしたい」と意気込み
AUTOSPORT web
BYDが都内屈指の自動車ディーラー激戦区に「BYD AUTO 目黒」を開店
BYDが都内屈指の自動車ディーラー激戦区に「BYD AUTO 目黒」を開店
グーネット
今やブーム真っ只中なのに……期待が大きすぎた  悲しい運命をたどった[SUV]4選
今やブーム真っ只中なのに……期待が大きすぎた  悲しい運命をたどった[SUV]4選
ベストカーWeb
マツダの新型「3列SUV」でた! ついに5m級 驚異的パワー!? 「CX-80」欧州で世界初公開 これ日本に来るのか!?
マツダの新型「3列SUV」でた! ついに5m級 驚異的パワー!? 「CX-80」欧州で世界初公開 これ日本に来るのか!?
乗りものニュース
GTワールドチャレンジ・アジアがJ SPORTSで全戦放送。ジャパンカップはほとんどを生中継へ
GTワールドチャレンジ・アジアがJ SPORTSで全戦放送。ジャパンカップはほとんどを生中継へ
AUTOSPORT web
安かろう悪かろうなクルマをつかまされないために知っておくべき……[修復歴]と[事故歴]の違いとは  どうやって見分けりゃいいの
安かろう悪かろうなクルマをつかまされないために知っておくべき……[修復歴]と[事故歴]の違いとは  どうやって見分けりゃいいの
ベストカーWeb
もっと「アバルト595」で運転を楽しもう! 車高調からペダルの「ポッティングデカール」にドラシューまで、厳選アイテムを紹介
もっと「アバルト595」で運転を楽しもう! 車高調からペダルの「ポッティングデカール」にドラシューまで、厳選アイテムを紹介
Auto Messe Web
シェイクダウンはオジエが最速発進。トヨタ1-2にヒョンデ勢が続く/WRC第4戦クロアチア
シェイクダウンはオジエが最速発進。トヨタ1-2にヒョンデ勢が続く/WRC第4戦クロアチア
AUTOSPORT web

みんなのコメント

13件
  • ディーゼルは車内ではそうでも無いが、車外だと噴射ポンプのガラガラ音はやはりうるさい。
  • CX-5は意外とモノを積めないんだな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

168.0251.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

58.9590.0万円

中古車を検索
RAV4 Jの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

168.0251.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

58.9590.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村