ブーストアップ仕様で筑波1分2秒台は伊達じゃない!
シムスの長年に渡るEJ20チューンの集大成を試す!
「名機EJ20はブーストアップで覚醒する!」ユーザー目線で進化を続ける名門シムスのWRX STI(VAB)を試す!
スバルの本拠地でもある群馬県太田市にファクトリーを構え、スバリストからも絶大な支持を受けるシムス。ラリー、ジムカーナなど競技車両の製作からメンテナンスに至るまで蓄積された多くのノウハウは、オリジナルパーツ開発に活かされる。
長きに渡ってWRX STIチューニングを継続してきたシムスは、2019年7月にVABアプライドDベースのデモカー製作をスタート。これまでタイムアタック等で開発を続けてきたアプライドCのノウハウを継承しながら、ニューパーツの開発にも取り組んでいる。
心臓部のEJ20ユニットは、吸排気+ECU-TEKによるブーストアップ仕様でエンジンフィーリングをアップ。注目はインテークで、純正置き換えのエア・インダクション・ボックスをセット。これは、エアインテーク、エアクリーナーロアケース、レゾネーターを一体成型して下部からもフレッシュエアを取り込むというシムス自慢のインテークシステムだ。
排気系はEXマニ、高効率キャタライザー付きフロントパイプ、センターパイプ、リヤピースまで、全てシムス製に交換される。マフラーの素材はステンレスをメインとしながら、サイレンサー部にはチタンを採用するハイブリッド仕様。排気経路にチャンバー室を設けることで、アクセルのレスポンスアップを図っているのが特徴だ。
ストリートでの快適性を損なうことなく、サーキットでも攻めた走りに対応させるオリジナルレイアウトサスキットは、前後共に9.8kg/mmレートの直巻きスプリングを装着。車高調整機構と減衰力変更によって特性を変更することも可能な幅広いセッティングを可能にする。スタビライザーのロール変化をコントロールすることのできるリヤアジャスタブルオフセットリンクも装着。4WDにありがちな曲がりづらさを解消するセッティングを可能にしている。
シムスがセッティングを行ったコックスボディダンパーも装着。固有振動を抑え込むことでボディの不快な振動を無くし、コーナリング時の安定感やスタビリティも向上させている。
ドレッシーなホイールは、キャンディレッドのワークエモーションM8R、9.5Jを前後通しで履く。タイヤはディレッツァ94R M21。これは、ドライ路面で高いグリップ性能を引き出す非対称パターンを採用したダンロップのターマックラリー用ラジアルだ。
室内はノーマル然としたメイキング。ステアリングは操作性に優れるダムド製をチョイス。アルカンターラ仕様となっており、手触りも良いモデルだ。ドライビングに重要なシートは、ドライバーズシートのみレカロのフルバケットモデル「RMS」に変更する。
筑波サーキットでテストドライブを担当した佐々木雅弘選手は「WRX STIのノーマルの特性を活かしてチューニングされ上手にまとめあげられた印象ですね。4WDだから曲がらないといった印象は全くないし、変な癖がなくてお手本のよう。ちょっとだけ残念なのは、グリップ力に対してリヤのストロークの関係かフロントが逃げていく傾向があるかな? リヤのスプリングとか、LSDセッティングで解消できると思う。エンジンは高回転でも詰まった印象がなくてストレートでもしっかり伸びるし、アクセルに対しての動きも良いのでコントロールしやすく好印象です」とコメント。
佐々木選手のインプレッションで指摘されたLSDのセッティングだが、シムスでは電子式DCCDにマッチするLSDを現在開発中。4WDの特性を活かしながら、より回頭性を高めた曲がるWRXのセッティングを探っている段階だ。
コンセプトはユーザーに提供できるパーツを軸にストリートでの快適性を大幅に損なうことなく、筑波サーキットで1分切りを目指すというのもの。これまでのシムスの開発車両がそうだったように、大人が攻めた走りも楽しめるWRX STIが目指す頂なのだ。
●取材協力:シムス 群馬県太田市本町43-15 TEL:0276-25-1055
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
四国と関西をつなぐ「紀淡海峡大橋」はいつできる? 新たな本四連絡橋で関西圏に環状道路網の誕生なるか。
既存モデルの新車の「バックカメラ」が5月から義務化されます 本当にバック事故対策になるのでしょうか?
ホンダ新型「“スポーティ”セダン」世界初公開! 斬新ハンドル&モニター&鮮烈“レッド内装”採用! ド迫力ボディがカッコイイ「GT C」登場
ホンダ 新型「プレリュード」まもなく復活!? 次期型“流麗クーペ”は「デートカー」それとも「スポーツカー」? 歴代初の「タイプR」登場はあるのか
かつて全盛だった「ステーションワゴン」なぜ人気低下? 国産ワゴンは絶滅寸前!? それでもワゴンが良い理由とは
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?