■マツダの世界戦略車として生まれた「アクセラ」から「マツダ 3」へ
1963年に、家族が揃ってドライブへ行くという想いをこめて命名された初代「ファミリア」(イタリア語で「家族」の意味)が発売。
350馬力の「マツダ3」発表! 見るからに早そうなモンスターマシンとは
直接の後継車として、2003年に発売されたマツダ「アクセラ」は、海外でも多くの販売実績を持つマツダの基幹車種「Mazda 323」(ファミリアの海外名称)を超えることを目的として開発され、「Mazda 3」の名称で販売されました。
そして、2019年5月のモデルチェンジでは、4代目アクセラではなく国内仕様も「マツダ3」に改名。
さまざまな性能が高度に進化したマツダ3ですが、初代アクセラと最新のマツダ3はなにが変わっていったのか、紹介します。
●グローバルコンパクトカーとしての商品力を高め、海外でも高評価だった初代アクセラ
2003年にデビューしたマツダ「アクセラ」は、1963年に発売された大衆車「ファミリア」の流れをくんだコンパクトカーです。当時はマツダの基幹車種であり、世界戦略車として発売されました。
ボディバリエーションは5ドアハッチバックの「アクセラスポーツ」と4ドアセダンの「アクセラ」の2タイプです。
開発コスト削減と欧州市場のニーズに応えるべく、当時提携していたフォードの「フォーカス」とプラットフォームが共有され、ボディサイズは全長4540mm×全幅1745mm×全高1465mm(セダン「23S」)と、3ナンバー車でした。
大きさの割に最小回転半径は5.2mと、市街地での取り回しが良好で、コンパクトカークラスとしては広い室内空間を確保したことがユーザーから高く評価されます。2004年の「ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー」では、フォルクスワーゲン「ゴルフ」と同率で2位を獲得するほどでした。
搭載されたエンジンは最高出力114馬力の1.5リッター、150馬力の2リッター、171馬力の2.3リッターで、それぞれ直列4気筒DOHCで統一。
発売時はマニュアルモード機能付きアクティブマチックATと、1.5リッター車のみが5速MTを選択可能でした。
モデル中期には264馬力を発揮する2.3リッター直列4気筒ターボエンジンと6速MTを搭載し、FF車トップクラスのハイパフォーマンスコンパクトカー「マツダスピードアクセラ」を追加。
ベーシックなグレードと、ひと際ハイパフォーマンスなモデルが共存する稀有なモデルでした。
●ファストバックとセダンで方向性の異なるデザインで登場した「マツダ3」
前述のように、2019年5月のモデルチェンジで日本国内向けの車名がアクセラからマツダ3に変更となり、「日常が鮮やかに輝くパーソナルカー」をコンセプトとして登場しました。
フロントマスクは生命感をカタチにするマツダのデザインテーマ「魂動」を深化させ、ボディは艶やかな曲面で構成された美しいラインのデザインが特徴です。
ボディバリエーションは5ドアハッチバック(マツダは「ファストバック」と呼称)と4ドアセダンの2タイプが用意されました。
ボディサイズは、ファストバックが全長4460mm×全幅1795mm×全高1440mm(2WD「15S」)で、セダンが全長4660mm×全幅1795mm×全高1445mm(2WD「20Sプロアクティブ」)。
最小回転半径はファストバック、セダンともに5.3mですので、取り回しで困ることはないでしょう。
搭載されたエンジンは、最高出力111馬力の1.5リッター、156馬力の2リッター直列4気筒Cの2種と、116馬力の1.8リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンを用意。
さらに、マツダ3最大のトピックスとして、ディーゼルエンジンの特長である圧縮着火(希薄燃焼)をガソリンエンジンでも可能とし、少ない燃料で効率のよい燃焼を実現する「SPCCI」(火花点火制御圧縮着火)と、マツダ独自のマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた「SKYACTIV-X」エンジンを搭載したグレードを追加しました。
SKYACTIV-Xは最高出力180馬力の2リッター直列4気筒エンジンで、燃費はWLTCモード17.2km/Lと、パワーと低燃費を両立しています。
また、プレミアムなコンパクトカーとして、優れた乗り心地と高い運動性能を誇り、安全性能も先進安全技術である最新の「i-ACTIVSENSE」を採用することで、ドライバーをサポートします。
※ ※ ※
初代アクセラはスポーティなハイスペックのコンパクトカーを目指していましたが、マツダ3ではプレミアムかつ先進的なコンパクトカーへと生まれ変わりました。
コンセプトに大きな変化がありましたが、これは時代の要求に対して、マツダが応えた結果なのかもしれません。
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みんなのコメント
これが評価だ だめだめやんけ。