テスラ・モデルX、スバル・フォレスターなどが高得点を獲得
欧州における新車の安全性評価を行なうユーロNCAPがここにきて12車の試験結果を発表。その多くが最高評価の5つ星を得た半面、厳しくなった評価基準や、試験要素の多様化により総合で高評価を得られないクルマもあり、やや明暗の分かれる結果となった。
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別表の通り12車中9車が5つ星を得たが、中でも高得点をあげたのがテスラ・モデルXで、前席乗員保護性能ではマツダCX-30(前回試験で99%)に次ぐ98%、先進安全装備では前に評価されたテスラ・モデル3と同じ94%という最高評価を獲得。ユーロNCAPではモデルXの試験は初めてとなるが、年間総合トップの候補に躍り出たと評価している。
同じ電気自動車(EV)のポルシェ・タイカンも5つ星を得たが乗員保護性能は85%にとどまり、同グループのガソリンSUVであるアウディQ7の後塵を拝する形となる。プジョー2008はスタンダードでは4つ星という評価ながら、オプションである先進安全装置を備えたクルマは5つ星を獲得。日本メーカー車は今回スバル・フォレスターのみだったが、2019年モデルが5つ星を獲得したのに加え、後席の小児保護性能では以前試験されたメルセデス・ベンツCLAと並んで最高となる91%の評価を得ている。ちなみに2019年はこのフォレスターを含めて日本メーカー車は8車が俎上に上げられたが、全車が最高評価の5つ星となっている。
フォルクスワーゲン・シャランとその兄弟車であるセアト・アルハンブラは歩行者保護性能で高い評価を得られず4つ星となっているが、先進安全装備のアップデートにより安全性を高めているとユーロNCAPはコメントしている。ジープ・レネゲードは残念なことに唯一の3つ星車となってしまったが、デザイン重視ゆえに歩行者保護性能が低く、先進安全装備の面でも衝突被害軽減ブレーキがオプションとなっている点を指摘。この結果を鑑み、今後FCAが何らかの対策をとってくるのか興味深いところだ。
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