現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【試乗】新型 スバル インプレッサスポーツ|しなやかな乗り心地は評価できるが、あまり変化を感じないビッグマイナーチェンジだ

ここから本文です

【試乗】新型 スバル インプレッサスポーツ|しなやかな乗り心地は評価できるが、あまり変化を感じないビッグマイナーチェンジだ

掲載 更新 48
【試乗】新型 スバル インプレッサスポーツ|しなやかな乗り心地は評価できるが、あまり変化を感じないビッグマイナーチェンジだ

誕生時点から素晴らしいモデルだった

5代目にあたる現行型インプレッサは、2016年に登場した。

スバル インプレッサスポーツ(現行型)のカタログはこちら

今でも、新たなアーキテクチャーによってつくられたスバルグローバルプラットフォーム(SGP)の出来栄えを思い出す。

登場当初から、とにかく素晴らしかった。

当時、「このプラットフォームは剛性が高くバネレートを下げずに乗り心地が良くなる。スタビライザーに大きく頼ることなくロールも抑えられる」と、スバルの藤貫氏は大きく誇ることなく説明していた。

氏は車両研究実験第一部部長で、レガシーなどのプラットフォームに磨きをかけた人物だ。

あれから3年が経過。A型から始まった改良型はD型まで成長した。

今回は、その最新のD型を採用したインプレッサの試乗だ。インプレッサには1.6Lモデルと2.0Lモデルがあるが、今回の試乗は2.0Lモデルのみ。1.6Lモデルも試してみたかった。 

良くも悪くも変わらない乗り心地

さっそく、試乗した感想に入ろう。

まず乗りこんだ印象だ。登場当時の2016年と比べれば、質感の向上は理解できたが、競合他社の質感の向上にはすさまじいものがあり、正直、発売から3年経過した現時点での古さは否めない。

エンジンを始動する。

水平対向4気筒なれど、独特な感じもなく至って静粛性は高い。CVTによるトランスミッションとの相性だが、発進時のトルクを意識したセッティングは評価するものの、発売当初からあるギクシャクとした設定にスムーズさの改良はないように思った。

ここがもう少し滑らかになると、質の向上を感じるだろう。

一方で、一度走り出せばこのギクシャク感は皆無だ。

乗り心地はとてもしなやかだ。

これが、このモデルで一番に評価できる点であるが、それは登場時から良くも悪くも変わらない。

発売したときの基本性能が高かったせいか、この3年間で、さらなる磨きをかけることはできなかったのか……。

試乗会当日、勢揃いしたスバルのエンジニアたちから、それらに関する内容を聞くことはできなかった。

彼らは、プラットフォームに自信をもっているのであろう。

開発者の布目氏にもまったく危機感がないように思う。

D型による大幅改良をアピールしてほしいという位置づけの試乗会であったが、正直、その改良は感じ取れなかった。何をアピールすればよいのか……というのが素直な感想である。

もちろん、内外装の衣装変更はきちんとなされているが、それのみではスバリストは合点がいかないはずだ。

アイサイトも今回、久しぶりに試してみたが、他社に比べ、精度に物足りなさを感じてしまった。

このままでは地道にやってきたエンジニアリング主導の製品と商品が衰退するのではないかと不安を覚えずにいられない。

一方で、あくまでもプロトタイプということで乗せていただいた、インプレッサにSTIのサスペンションを組んだモデルには期待が持てた。

今までなかったようなしなやかさと、奥行きがあるストローク。ラリーやレースで培えたノウハウがサスペンションに投入されている。

このSTIがチューニングしたセッティングこそ、スバルがもつ本物の実力なのだ。量産車への移行が楽しみである。 文/松本英雄、写真/篠原晃一【試乗車 諸元・スペック表】●2.0 i-S アイサイト 4WD型式DBA-GT7最小回転半径5.3m駆動方式4WD全長×全幅×全高4.48m×1.78m×1.48mドア数5ホイールベース2.67mミッションCVT前トレッド/後トレッド1.54m/1.55mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)2.09m×1.52m×1.2m4WS-車両重量1400kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量1675kgミッション位置フロア最低地上高0.13mマニュアルモード◯標準色アイスシルバー・メタリック、クリスタルブラック・シリカ、ピュアレッド、ダークブルー・パール、クォーツブルー・パール、マグネタイトグレー・メタリックオプション色クリスタルホワイト・パール掲載コメント-エンジン型式FB20環境対策エンジンH17年基準 ☆☆☆☆種類水平方向4気筒DOHC使用燃料レギュラー過給器-燃料タンク容量50リットル可変気筒装置-燃費(JC08モード)15.8km/L総排気量1995cc燃費(WLTCモード)-燃費基準達成H27年度燃費基準達成車最高出力154ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm196(20)/4000型式DBA-GT7駆動方式4WDドア数5ミッションCVTAI-SHIFT-4WS-標準色アイスシルバー・メタリック、クリスタルブラック・シリカ、ピュアレッド、ダークブルー・パール、クォーツブルー・パール、マグネタイトグレー・メタリックオプション色クリスタルホワイト・パールシート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径5.3m全長×全幅×全高4.48m×1.78m×1.48mホイールベース2.67m前トレッド/後トレッド1.54m/1.55m室内(全長×全幅×全高)2.09m×1.52m×1.2m車両重量1400kg最大積載量-kg車両総重量1675kg最低地上高0.13m掲載用コメント-エンジン型式FB20種類水平方向4気筒DOHC過給器-可変気筒装置-総排気量1995cc最高出力154ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm196(20)/4000環境対策エンジンH17年基準 ☆☆☆☆使用燃料レギュラー燃料タンク容量50リットル燃費(JC08モード)15.8km/L燃費(WLTCモード)-km/L燃費基準達成H27年度燃費基準 達成車

スバル インプレッサスポーツ(現行型)のカタログはこちらスバル インプレッサスポーツ 2.0 i-S アイサイト 4WD(現行型・2019年11月マイナーチェンジモデル)のカタログはこちらスバル インプレッサスポーツ(現行型)の中古車を見てみる

こんな記事も読まれています

フェルスタッペンの支配、いつまで続く? ホーナー代表「楽しめるうちに楽しんでおくべき!」
フェルスタッペンの支配、いつまで続く? ホーナー代表「楽しめるうちに楽しんでおくべき!」
motorsport.com 日本版
ホンダが新型「軽バン」発売!“ 柱無い”斬新モデル、反響は? 6速MT&CVTの「N-VAN」136万円から
ホンダが新型「軽バン」発売!“ 柱無い”斬新モデル、反響は? 6速MT&CVTの「N-VAN」136万円から
くるまのニュース
新開発水冷エンジン搭載 MUTT MOTORCYCLES「DRK-01 125/250」発売
新開発水冷エンジン搭載 MUTT MOTORCYCLES「DRK-01 125/250」発売
バイクのニュース
ホンダの新型SUV『WR-V』、発売1か月で1万3000台を受注…月販計画の4倍超
ホンダの新型SUV『WR-V』、発売1か月で1万3000台を受注…月販計画の4倍超
レスポンス
クルマの事故で散らばった破片は「基本的に当事者」が片付ける必要あり! ただし勝手に「持ちかえる」「捨てる」はNGなワケ
クルマの事故で散らばった破片は「基本的に当事者」が片付ける必要あり! ただし勝手に「持ちかえる」「捨てる」はNGなワケ
WEB CARTOP
情報処理推進機構、欧州「カテナ-X」とデータ連携基盤の相互運用を検討 欧州の電池規則に対応
情報処理推進機構、欧州「カテナ-X」とデータ連携基盤の相互運用を検討 欧州の電池規則に対応
日刊自動車新聞
【スーパーテスト】馬力アップ+軽量化+縦と横方向のダイナミクス!630馬力の新型「アウディ RS7 パフォーマンス」がサーキットを駆け回る
【スーパーテスト】馬力アップ+軽量化+縦と横方向のダイナミクス!630馬力の新型「アウディ RS7 パフォーマンス」がサーキットを駆け回る
AutoBild Japan
渋滞135分!? 中央道「地獄のGW渋滞」いつ走れば回避可能? 「穴場の時間帯」を知れば全然混んでないことも 「ずらし移動が効果的」NEXCOの予測は
渋滞135分!? 中央道「地獄のGW渋滞」いつ走れば回避可能? 「穴場の時間帯」を知れば全然混んでないことも 「ずらし移動が効果的」NEXCOの予測は
くるまのニュース
新車販売はN-BOXとカローラが相変わらず絶好調だが……じわり「ホンダの登録車勢」が勢いを増していた!
新車販売はN-BOXとカローラが相変わらず絶好調だが……じわり「ホンダの登録車勢」が勢いを増していた!
WEB CARTOP
調子良かったのは何で? ノリス、苦戦予想した中国での好パフォーマンスにハテナ残る
調子良かったのは何で? ノリス、苦戦予想した中国での好パフォーマンスにハテナ残る
motorsport.com 日本版
トヨタ“新”「カローラ」発表! めちゃ精悍エアロに「上質内装」採用! 「スポーティな走り」の新「ACTIVE SPORT」 ベースモデルとの違いとは
トヨタ“新”「カローラ」発表! めちゃ精悍エアロに「上質内装」採用! 「スポーティな走り」の新「ACTIVE SPORT」 ベースモデルとの違いとは
くるまのニュース
ヤマハ「XSR900」 新型モデル「XSR900 GP」とリレーションを図った新色を設定
ヤマハ「XSR900」 新型モデル「XSR900 GP」とリレーションを図った新色を設定
バイクのニュース
空力とエンジン性能を高める“穴”の真相~カスタムHOW TO~
空力とエンジン性能を高める“穴”の真相~カスタムHOW TO~
レスポンス
メルセデス・ベンツ Gクラス【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
メルセデス・ベンツ Gクラス【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
MBP Motoが「モルビデリ」を買収! 歴史的ブランドが復活へ
MBP Motoが「モルビデリ」を買収! 歴史的ブランドが復活へ
WEBヤングマシン
【20世紀名車ギャラリー】ポルシェの原点にして傑作RRスポーツ、1959年式ポルシェ356Aの肖像
【20世紀名車ギャラリー】ポルシェの原点にして傑作RRスポーツ、1959年式ポルシェ356Aの肖像
カー・アンド・ドライバー
次期型「ステップワゴン」!? ホンダ「新型ミニバン」公開! “窓なし”「丸テール」が斬新すぎる! 新型「スペースハブ」にユーザーの反応は?
次期型「ステップワゴン」!? ホンダ「新型ミニバン」公開! “窓なし”「丸テール」が斬新すぎる! 新型「スペースハブ」にユーザーの反応は?
くるまのニュース
まもなく世界初公開!? BMW新型「X3」が最終テストを終了 人気のミドルSUV 4代目はどう進化する?
まもなく世界初公開!? BMW新型「X3」が最終テストを終了 人気のミドルSUV 4代目はどう進化する?
VAGUE

みんなのコメント

48件
  • 良い車だと思うけど、年次改良やニューモデルに関してのワクワク感は薄くなってきてるよね。
    CVTじゃなければ…というのも皆言い飽きてるのもあるし、好き嫌いはあれどマツダやトヨタの方が新たなチャレンジをしてる感じがします。
  • 今の日本人、これよりも高い天井とスライドドアがあれば乗り心地が悪かろうが丸かろうが四角かろうが売れる。
    ちなみにスバルだろうがどこだろうが、トヨタマークで販売すれば大ヒット。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

200.2295.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.8259.9万円

中古車を検索
インプレッサ スポーツの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

200.2295.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.8259.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村